2017年04月03日

子育ては禅問答。師匠は子ども、親は弟子。


 禅宗では、弟子に悟りを得させるために時に『公案』というものを授けます。

 この公案というものは
 「父母が生まれる以前、お前自身はどこにおったのじゃ?」
 という答えようのない不合理な問題を師匠から与えられ、
 弟子はこの公案を解くべく座禅をします。
 そして、その自らの見解(答え)を師匠に示さねばなりません。
 これを参禅と言います。
 参禅は師匠と1対1で向き合い、問答を通してその見解を示すのですが、
 大抵はその浅はかな見解はきっぱりとはねつけられます。

 例えば師匠が弟子の面前で急に大きな拍手をします。

 「右手か左手か、どちらが鳴った?」

 「左」と言えば「このたわけが!」と面罵され、

 「右」と言えば「馬鹿者!」と一喝され、

 「右手と左手がぶつかることによって音が出ます」と言おうものなら
 「お前はそれでも修行者か!」と蹴り倒され、

 とにかく何を言ってもダメで、罵倒されるわ、蹴り倒されるわ、修行者はだんだん窮地に追い詰められます。
 何を言ってもはねつけられ、面罵されるので、修行者はだんだんと参禅することが苦痛になってきます。
 しまいにはどうしても参禅したくないものですから、自室に引きこもろうとしますが、他の修行者に引っ張り出され、師匠の部屋に放り込まれます。

 この公案にはもともと合理的な答えなどありません。
 しかしこの公案に知性ではなく、全身全霊で取り組むことによって、絶体絶命の窮地に追い込まれることによって、「破られるもの」があるのです。迷いが破られ、悟りを開くというような何かがそこにあります。
 それは死ぬか生きるか、ギリギリの所まで追い込まれて「大死一番」崖から飛び降りるような心境、そのようなところをくぐり抜けたところに開かれる心境。それは一つの生まれ変わりと言ってもいいのかもしれません。

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 そういったものを得るために禅僧たちは公案を授けられ、必死でそれに取り組むのです。

 僕は子育てにおける問題というのは、この公案と一緒ではないかと思うのです。

 不登校にしろ、他の問題にしろ、時に子どもの問題はそれを解決できるような合理的な方法なんてないように思える時があるのです。
 もちろん一部の問題は、適切な対処によってうまくいくこともあるでしょう。
 でも、親御さんが本当に悩まれている時、いろいろと試してもうまくいかなかった時、
 これは本当に公案と同じなんですね。

 不登校になっている子どもが師匠なんです。
 親は修行者で、いろいろと自分の答え(不登校に対する様々な対処)を示しますが、
 どれもはねつけられます。
 頭で考えたような答えではなく、もっと全身全霊で以って「これが私だ」というものを出さなければなりません。
 窮地に追い詰められてギリギリの中で自分の真実を出さなければなりません。
 それは一体どういうことなのか?
 それは誰かが言葉で教えられるものではありません。
 
 「もう、学校に行かなくてもいいよ」
 という一言かもしれない。
 
 でも、それを言えば不登校が治るというものではないし、そういう気持ちで伝えたところで師匠には一発で見抜かれて「喝!」が飛んでくるに違いありません。

 この公案を以って修行することで、私たちは親としても人間としても磨かれ、気づき、成長していくのだと思います。

 思えば人生で出会う問題はどれも合理的な答えなどなく、「さあ、本当のお前を出してみよ」と公案を授けられているのかもしれません。

 
 

posted by 長谷川 at 18:37| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

発達障害傾向のある子どもたちの現状とその適切な対応と指導について


  「ひょっとしてうちの子、発達障害かも?」

 そんな不安を抱えておられるお母さん方は思いのほか多いのではないでしょうか。

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 現在、全国の公立小中学校の通常学級で、学習面または行動面で著しい困難があり、発達障害の可能性のある児童生徒は実に全体の6.5%にも上っています。(平成24年度文部科学省調査)
 
 詳しく見ていきますと、低学年ほどその割合は高く小学1年生では9.8%、男女別では男子が9.3%と女子の約2.6倍、学習面または行動面で著しい困難があると見られています。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 発達障害にも色々ありますが、学校場面で問題となるのは大きく分けて次の2つです。

 1つは「じっとしていられない、衝動的に行動する、すぐに手が出る」といった行動面での問題です。

 もう1つは「学習意欲が低い、集中力がない、人の話が聴けない、理解できない」といった意欲や学習面における問題です。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 では具体的にはどうしていけばいいのか?
 私は家庭教師としてとこれらの子どもたちと関わるときには次の3つのことを心がけています。

   1、強制的にやらせない。その子を理解・尊重し援助的に関わる。
   2、ダメな所を直そうとするのではなく良い所を見て褒める。
   3、簡単な問題から始めてわかる楽しさを体験してもらう。



 小中学校に通う発達障害の子どもたちの現状とその適切な対応や指導についてネットニュースJIJICOに詳しく書かせていただきました。
 ぜひご覧ください。

 http://jijico.mbp-japan.com/2017/04/02/articles22888.html




posted by 長谷川 at 12:41| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月01日

禅と子育て


 禅とは何か?

 それは本当の私とは何か、それをつかむことです。

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 「あなたは誰ですか?」

 その問いに名前で答える、職業で答える、父親、母親、役割で答える。
 でも、それこそが「あなた」ですか、と問われれば答えに窮してしまいます。

 「あなたは誰ですか?」

 これが私ですと自分の体を指さす人もいるでしょう。
 でも、この体が本当に私だと言えるでしょうか。
 私たちの心臓は休むことなく鼓動を続けていますが、決して私たちが動かしているのではありません。
 呼吸作用も消化作用も私たちの思う通りにはなりません。
 私たちのこの体は、決して私たちの自由になるものではありません。
 そういう風に考えると、
 この体は私のものだということすら疑問に思えてきます。

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 では、心はどうでしょうか?

 心こそ「私」なのでしょうか。

 自分の意に反して、明るくプラス思考でいこうと思っているのに悲観的に考えマイナス思考になったり、気にしないでおこうと思ってもず〜っと気になったり、怒らないでおこうと思っても怒ってしまったり、落ち込んだり、不安になったり・・。
 自分の心さえも自分の思うようになりません。

 この思うようにならない我が心は果たして「私」と言えるのでしょうか。
 本当に私のものと言えるのでしょうか。

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 自分の体も自分の思うようにはならない。
 自分の心も自分の思うようにはならない。

 だったら自分の子どもがどうして自分の思うようになるだろうか?

 なのに私たち親は子どもが思うようにならないと悩み苦しみます。

 それは冬が寒すぎるとか、夏が暑すぎると悩むようなものかもしれません。
 春になって花粉がいっぱい舞っていると悩むようなものかもしれません。
 台風が来る、台風が来ると悩むようなものかもしれません。

 自然は人間の思うようにはなりません。

 子どもも決して親の思うようにはなりません。

 子育ての悩みのうち、いくつかは悩む必要のない、自然なことだったり、台風みたいな避けようのないことだったりするのかもしれません。
 
 
 
posted by 長谷川 at 14:09| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

詩 「 星の光があなたを見守っている 」


 天国に行ったらね

 みんなお星さまになるの

 どうしてか、わかる?

 星空を見るためには

 顔を上げなければならないでしょ

 それは天国に行った人が

 いつまでもうつむいていないで

 「さあ、顔を上げて」と願っているからなのよ

 そして

 あなたがその星を見つけたとき

 たましいが星の光に変わるように

 後悔や悲しみも

 感謝と生きる勇気へと変わるのよ

                   by はせがわみつる


posted by 長谷川 at 11:50| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月14日

第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」 ありがとう<後編>


 前編からお読みになりたい方は→http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/447811932.html

 
 では、もう1枚の資料をごらんください。


     アドラー心理学が目指すもの
 
      < 行動面 >

1、自立すること(経済的、精神的、社会的)

2、周囲と調和して幸せに暮らせること


      < 心理面 >

1、私には能力がある、役に立てるという自信を持つこと

2、人々は私の仲間であるという共同体感覚を持つこと



*勇気づけるとは、子どもが前向きに、自分らしく、困難に負けずに生きていくのを助けるような言葉がけ、関わりを指す。
(人の輪に入って行く勇気、変わる勇気、嫌われても自分を貫く勇気、つまりリスクを引き受けても前に進む勇気が持てるような言葉がけ、関わりを言います。)
 
*共同体感覚とは、他者は私を援助してくれる、私は他者に貢献できる、私は仲間の一員であるとその共同体(家族、職場、地域、その他のコミュニティ)及びそのメンバーを信頼できる事。



 行動面、心理面ともに
 1番は自己信頼、自分が信じられるということ。
 2番は他者信頼、他者が信じられるということです。

 子どもが自分を信じられるようになるためには「君は素晴らしいよ。君は大丈夫。」と言葉と態度で示し続けるということが重要です。

 僕の詩で「敬愛」という詩があります。
 ちょっと読ませていただきます。

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           詩 「 敬愛 」

      子どもたちよ

      お父さんは君たちに最高のものを与えようと思う

      それは自由だ

      世界中の子どもたちが夢見る自由を

      君たちに与えよう

      でも覚えておいてほしい

      愛する者が愛する者を手放すためには

      どれほどの愛情と信頼と尊敬が必要であったか

      そして

      君たちはその愛情と信頼と尊敬に値する

      存在であるということを

                    by はせがわみつる




 子どもたちの自由を尊重し、子どもたちの気持ちを尊重し、勇気づけの言葉・関わりで子どもたちに接する。
 そうすることで子どもたちは、自分はそうされる価値のある存在であると自らを信じられるようになっていきます。
 僕が30年間家庭教師をやってきて発見したこと。

 それは子どもを前向きに意欲的にさせるのは、

 「あたたかくて信頼し合える関係」

 だということです。

 だから僕は家庭教師において生徒たちと、いかにして「あたたかくて信頼し合える関係」を築けるかということに力を注いできました。

 それが前向きに意欲的に生きて行く力となるからです。

 そしてそれはそのまま自信となり、勇気となり、そして他者信頼へと繋がっていきます。

 僕がもしどんな家庭教師でありたいかと尋ねられたら
 「ドラえもんのような家庭教師でありたい」と答えます。

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 僕の生徒たちはみんなのび太くんです。
 勉強が嫌いだったり、苦手だったり、
 自信がなかったり、
 学校に行けてなかったり、
 何かしらダメなところを抱えていて、
 そんな子どもたちの理解者でありたい。
 そんな子どもたちの援助者でありたいと思っています。

 そしてそれは本来、親子関係にこそ必要なものではないでしょうか。
 「あたたかくて信頼し合える関係」
 それは親である私たちが本気でその関係を築こうと思えば築けるものです。
 上の者が下の者に対して愛情と信頼と尊敬と感謝を持って接する時、
 その関係を築くことはたやすいことです。

 アドラー心理学はそのためにあります。

 かつてマザーテレサが日本に講演に来られた時、一人の女子中学生がこんな質問をしました。
 
 「世界平和のために今の私たちに一体何ができるでしょうか?」

 「まずは一番近い人、あなたの家族を振り返ってください。
  愛は家族から始まります。
  あなたの愛と優しさを家族に注ぐことから始めてください。
  それはとても小さなことのようですが、
  地球上の人すべてがそれを実行したら世界は確実に変わるのです。」



 僕は先ほどドラえもんのような家庭教師でありたいと言いましたが、
 映画「ドラえもん 〜スタンドバイミー〜」のラストで
 のび太くんが未来へ帰らなければならないドラえもんを安心させるために
 ジャイアンに何度も立ち向かって行くシーンがありますね。
 のび太くんにその勇気を与えたもの。
 それはのび太くんとドラえもんの心の絆です。
 
 その心の絆を子どもとの間に築くこと。
 それこそが子どもを勇気づけることだと思います。

 本日は誠にご静聴ありがとうございました。

 そのあと映画「ドラえもん」のテーマ曲「ひまわりの約束」にのせてお一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。

 
 
 
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 参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
 今回のペアレントセミナーの感想等ございましたらコメントいただけるととても嬉しいです。
 またお会いできるのを楽しみにしています。

 次回 第45回ペアレントセミナーは7月9日(日)の予定です。
 


posted by 長谷川 at 18:24| Comment(0) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月11日

第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」 ありがとう<前編>


 今日は第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」がありました。
 約28名の方が参加してくださいました。

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 まず最初にアドラーの「すべての悩みは人間関係の悩みである」についてお話ししました。
 この言葉は裏を返せば、人間関係がうまくいけば悩みもなくなり幸せでいられるということですが、どうしたら人間関係ってうまくいくんでしょう?
 
 逆から考えてみましょうか。

 どうして人間関係ってうまくいかなくなるのでしょう?
 どうして人は対立したり、言い争ったりするのでしょう?

 アドラーは「それは上下関係とその人の距離にある」と考えました。
 
 上下関係がある所には命令する者(支配する側)とそれに従う者(支配される側)が生まれ、そこに対立が生じます。
 でも、上の者が、つまり親や先生や上司が下の者に対して尊敬と感謝を持って接する場合、この関係は大変うまくいきます。
 実はどんな関係であれ、上に立つ者の接し方一つでその関係は非常に良好なものにもなれば非常に険悪なものにもなります。
 その人間関係がうまくいくかどうかのカギは実に上に立つ者が握っているのです。

 また距離が近いほどその関係は難しくなります。
 一番難しいのは夫婦関係。
 次に親子関係や嫁姑関係。
 嫁姑なんか程よい距離がないとうまくいきません。
 夫婦でもね、
 夫婦になる前、恋人同士の時は仲がいい。
 あれはまだお互いに気も使ってるし、遠慮も思いやりもあるからですね。
 それが夫婦になって距離が近くなってくると喧嘩が始まります。
 親子なんかでも近いから、親が口出しし過ぎるともめますね。
 この問題についてはまた後でお話ししますね。

 それでは資料をごらんください。


    < アドラー心理学の子育ての考え方 >

 1、親と子は対等な関係である(上下関係は対立を生む)

 2、子どもをコントロールしようと「叱らない」「褒めない」
   (褒めるのも叱るのも上の者が下の者にする行為)

 3、「どうしたらいいと思う?」という問いかけや
   「こうして欲しいんだけど」というお願いや提案
   (上からの一方的な命令や禁止ではなく)
 
 4、「ありがとう」「嬉しい」「大丈夫」など
   感謝や喜びや安心の言葉で子どもを勇気づける
   (評価ではなく感謝し、喜ぶことが自信になる)

 5、子どものありのままを受容することで子どもを
   勇気づける(他者や親の期待に応えなくていい)
   
 6、子どもの問題について必要以上に口出ししない
   (課題の分離。自由を認める。土足で介入しない)

 7、話を聴いたり、助言や援助を求めてくればそれに応える
   (管理者ではなく援助者になる)

 8、親友に接するように子どもに接する(相互尊敬、相互信頼)



 5番の「子どものありのままを受容することで子どもを勇気づける」では一つの詩を紹介しました。

     詩 「人を強くさせるもの」

     このダメな自分のまま
     愛されている
     これほど心強いことがあるだろうか

            by はせがわみつる



 6番の「子どもの問題について必要以上に口出ししない」では毒親方程式を紹介しました。
     *毒親・・・子どもを苦しめ不幸にしてしまう親のこと

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       < 毒親方程式 >

   愛情 ✖️ 心配 ✖️ 口出し = 毒親


 7番の「親友に接するように子どもに接する」

 アドラー心理学の子育てのすべてはこの言葉に集約されています。
 そこで今日はその親友のような接し方とは具体的にどんなものなのか
 この曲を聴いてイメージしてもらおうと思っています。

 そうしてキロロの「 Best Friend 」を歌詞カードとともに聴いてもらいました。

 

 「もう大丈夫、心配ない」と囁いてくれる。
 「時には急ぎすぎて 見失うこともあるよ 仕方ない」と許してくれる。
 「ずっと見守っているから」て笑顔で抱きしめてくれる。

 これこそが子どもを勇気づけるということです。


  ( 後編に続く )

 後編は明日以降に書きます。

今日の感想等ありましたらコメントいただけると嬉しいです。



 
 
posted by 長谷川 at 18:05| Comment(2) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月10日

明日3月11日(土)午後2時20分から第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」


 明日3月11日(土)は午後2時20分から、加古川総合庁舎1階 東播磨生活創造センター「かこむ」講座研修室で第44回ペアレントセミナー『アドラー心理学の子育てについて考える』があります。
 
 ご興味がおありでしたら是非おいでください。
 お待ちしております。
 
      < 予告編 >

  アドラー心理学の子育ての考え方

 1、親と子は対等な関係である(上下関係は対立を生む)

 2、子どもをコントロールしようと「叱らない」「褒めない」
   (褒めるのも叱るのも上の者が下の者にする行為)

 3、「どうしたらいいと思う?」という問いかけや
   「こうして欲しいんだけど」というお願いや提案
   (上からの一方的な命令や禁止ではなく)
 
 4、「ありがとう」「嬉しい」「大丈夫」など
   感謝や喜びや安心の言葉で子どもを勇気づける
   (評価ではなく感謝し、喜ぶことが自信になる)

 5、子どものありのままを受容することで子どもを
   勇気づける(他者や親の期待に応えなくていい)
   
 6、子どもの問題について必要以上に口出ししない
   (課題の分離。自由を認める。土足で介入しない)

 7、話を聴いたり、助言や援助を求めてくればそれに応える
   (管理者ではなく援助者になる)

 8、親友に接するように子どもに接する(相互尊敬、相互信頼)





  アドラー心理学が目指すもの
 
       < 行動面 >

1、自立すること(経済的、精神的、社会的)

2、周囲と調和して幸せに暮らせること


         < 心理面 >

1、私には能力がある、役に立てるという自信を持つこと

2、人々は私の仲間であるという共同体感覚を持つこと


*勇気づけるとは、子どもが前向きに、自分らしく、困難に負けずに生きていくのを助けるような言葉がけ、関わりを指す。
(人の輪に入って行く勇気、変わる勇気、嫌われても自分を貫く勇気、つまりリスクを引き受けても前に進む勇気が持てるような言葉がけ、関わりを言います。)
 
*共同体感覚とは、他者は私を援助してくれる、私は他者に貢献できる、私は仲間の一員であるとその共同体(家族、職場、地域、その他のコミュニティ)及びそのメンバーを信頼できる事。




   第44回 ペアレントセミナー  
  『アドラー心理学の子育てについて考える』 


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 「ほめない、叱らない」
 「親子関係を横の関係に、親友に接するように子どもに接する」
 「相互尊敬、相互信頼」
 「課題の分離」
 
 今「アドラー心理学」が子育てに役立つと注目されています。
 私自身も大変共感する部分が多く、こういう子育ての考え方、親のあり方が広まることを嬉しく感じています。
 でも、アドラー心理学を崇拝するあまり子育てがノウハウ的なものになってしまって親子の自然な関係が損なわれては何もなりません。
 今回のペアレントセミナーは「アドラー心理学の子育て」の考え方を紹介すると同時に「ここはこう考えたらいいんじゃない」と私の考えも合わせてお話ししていきたいと思っています。(今回は3月11日の土曜日です)


         < 第44回 概要 >

       参加費)1000円(高校生以下無料
       参加資格)どなたでも参加出来ます。
       日時)3月 11日 (土曜日)
       PM 2:20〜3:50(開場 2:00)
       場所)加古川総合庁舎1階「かこむ」
              講座研修室
       主催)家庭教師システム学院
       問合せ)079(422)8028
           ksg@gc5.so-net.ne.jp


*ペアレントセミナー参加の方は加古川総合庁舎の駐車場を3時間無料で使用していただけます.

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posted by 長谷川 at 16:31| Comment(0) | 講演・セミナーのお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月06日

兵庫県三木市立教育センターでの講演会「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」


 今日は午後1時から三木市立教育センターで講演してきました。
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 三木市教育委員会さま主催で

『いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか』

 と題して保護者の方17名にお話しさせていただきました。

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 先日、大阪のある小学校に講演に行った時、一人のお母さんからこんな相談を受けました。

 「小学校1年生の男の子なんですけど、私がスキンシップを取ろうとしたり、ハグしようとするととても嫌がって逃げ回るんです。どうしてなんでしょうか?そんな場合はどうしたらいいですか?」

 そうですか・・
 ふつうそのくらいの年齢ですとまだまだハグしてもらえるのは嬉しいものですけどね・・
 ところでご主人との夫婦仲はどうですか?

 「別に悪くありません」

 そうですか。では、ご自身のお父さんお母さんとの仲は?

 「母とはうまくいってますし、父とも最近はうまくいってます。」

 なるほど・・。
 ご主人ともうまくいってるし、お父さんお母さんともうまくいってる・・。
 では、ご主人のご両親とはどうですか?

 「おつきあいしていません。」

 よく聞いてみると、ご主人のご実家とは絶縁状態でこの方がお付き合いを拒絶されているとのことでした。

 そうでしたか。
 子どもさんはあなたからの接触を拒絶されているし、あなたも義理のご両親からの接触を拒絶されている。
 そっくりの構図ですね。
 あなたが子どもさんからスキンシップを拒絶されてとても寂しい思いをされて悩まれているように、ご主人のご両親も接触を断たれて寂しい思いをされ、そのことで悩まれているんじゃないでしょうか。
 それをその子が身を以て教えてくれてくれているんじゃないでしょうか。
 この二つの問題はリンクしあっていて、あなたが義理のご両親を許してあげて、また仲良くお付き合いされるようになれば、子どもさんも素直になってスキンシップを嫌がらないようになるかもしれませんね。
 そうお話しすると、その方はハッと気づかれたような顔をしておられました。

 子どもに問題が起きますと親は子どもを変えよう変えようとしますが、
 本当は自分の心のありようや物の考え方、価値観、または夫婦関係や自分の両親への思い、お姑さんとの関係、そんなものを今一度見直すことで子どもの問題が自然に解決していくことがあります。
 どうぞ、皆さん、子どもさんに何か問題が起こったときは、あせって子どもを変えようとするのではなく、自分のありようを一度静かに振り返ってみて下さい。

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 昔、公共広告機構のCMでこんなのがありました。

 「命は大切だ。命を大切に。そんなこと何千何万回言われるより、『あなたが大切だ』だれかがそう言ってくれたらそれだけで生きていける。」

 本当にそうですね。
 今子どもたちにとって一番必要なメッセージとは「あなたは私にとってかけがえのない大切な大切な存在なんだよ」という心からの言葉や関わりなんだと思います。

 子どもが自分自身を大切に思う気持ち、その気持ちがあるからこそ人のことも大切に思える。
 「自分は大切な存在だ。自分はそのままで価値のあるかけがえのない存在なんだ」
 そういう自分に対する自信、信頼感のことを心理学用語で『自己肯定感』と言います。

 そこで今日は「自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」の資料をもとに皆さんと一緒に「どのようにして子どもたちにあなたがどんなに大切かを伝えていけばいいのか」を考えて参りたいと思います。

    < 自己肯定感を育てる親子関係のつくり方 >
     
     1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)

     2、そのままを愛する(変えようとしない)

     3、子どもの善さを見る(尊敬する)

     4、話を聴く(口を挟まず最後まで)

     5、気持ちを理解しようとする(押しつけない)

     6、信じて任す(管理者ではなく援助者になる)

     7、弱さや欠点を受け入れる(許し合う)



 絵本「いいこってどんなこ?」を紹介した後、幸せになれる魔法の呪文についてお話ししました。

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 「私の人生の中で一番幸せで、一番幸運なことはあなたと結婚できたこと。ありがとうね、私と結婚してくれて。私、あなたと結婚してからずーっと幸せやで。ありがとう。」

 実はこの通り呪文をご主人に唱えられた方がおられましてね、
 その方が僕のブログにコメントくださってね、
 こう書かれてありました。

 「この言葉を唱えて一番変わったのは私の心でした。主人への感謝の思いや許す思いが湧いてきました。」

 そうなんですね。
 この魔法の呪文は、自分の頑な心を柔らかくし、感謝や許す気持ちを蘇らせてくれる呪文なんですね。
 
 幸せはなるものではなくて気づくもの。
 
 大切なのはこれから幸せになろうと努力することではなくて、今すでに幸せであったと気づくことなんだと思います。


 そして講演の最後にこのようにお話しをしました。


 子どもたちは何も子育ての上手なお母さんに育ててもらいたいのではありません。
 賢いお母さんに育ててもらいたいのでもありません。
 あなたに育ててもらいたいんです。
 子どもたちはそのままのあなたに会いたくて、そのままのあなたに育ててもらいたくて、あなたのもとに生まれてきました。ですから、どうぞ欠点もあるがまま、そのままのあなたで育ててあげてください。

 だけど、ママには笑っていてほしい。幸せでいてほしい。
 笑うためには許すことが必要です。
 誰を?
 自分をです。
 誰にでも欠点やダメな所はあると思います。
 皆さんはそのダメな所や欠点を直すのではなく、許してください。
 そして自分の欠点を許したように子どもさんやご主人のダメな所も許してあげてください。
 そうすれば家庭に笑顔が生まれます。
 そうして許しあって、笑いあって、皆さんが幸せに子育てしていかれることを心より願っております。
 本日は誠にご静聴ありがとうございました。



 講演の終わりにキロロの「未来へ」の曲に乗せてお一人お一人それぞれ違った詩をプレゼントしました。



 そのあと質疑応答があったのですが、非常に中身の濃い時間になりました。
 その時間だけでは足らなかったので講演会が終わったあとも何人かの方のお話を聞き、アドバイスさせていただきました。(自閉症や発達障害傾向にまつわるお悩み、質問に対してどう答えしたのか、後日ブログに書かせていただきます。この問題については皆さん深くお悩みで、微力ではありますが少しでもお力になれればと考えています。)


 主催者様のご厚意で講演後、拙著「あなたも子どももそのままでいい」(500円)のサイン販売もさせていただきました。お陰さまで全て完売しました。ありがとうございました。

 今日参加してくださった皆様、熱心に聞いてくださってありがとうございました。
 少人数だったので皆さんお一人お一人のお悩みにもしっかりお答えすることもできましたし、講演後にも親しくお話しできました。本当に中身の濃い充実した時間を過ごさせていただきました。もし今このブログをご覧であれば感想等コメントいただけたらとても嬉しいです。
 また皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています。

 最後になりましたが主催の三木市教育委員会子育て支援課の担当者さま、本当にお世話になりました。
 皆さんのお悩みにお答えしている間もお待ちいただきありがとうございました。感謝しております。
 

 
 今週の土曜日、3月11日(土)午後2時20分から加古川総合庁舎1階 東播磨生活創造センター「かこむ」で第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」(参加費1000円)があります。もしご都合がよろしければおいでください。お待ちしています。

 詳しくはこちらを→http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/446606467.html

 
 
 
posted by 長谷川 at 18:11| Comment(0) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月23日

飛梅(とびうめ)伝説 〜さだまさしの歌にも「飛梅」というのがありましたね〜


 東風(こち)吹かば  匂ひおこせよ  梅の花

          主なしとて  春を忘るな



 これは学問の神様で知られる「天神さま」こと菅原道真(すがわらのみちざね)公の和歌です。
 道真 公は藤原氏との政争に破れ、都から九州の太宰府へと追いやられることになります。

 今日はいよいよ京の都を発たなければならない、その時になって何故か気にかかるのはずっと可愛がっていた庭の梅の木でした。いつも、まだ寒く、春はいつ来るのか・・、そんな時に小さな白い花を咲かせ春が近いことを教えてくれた梅の木、その清々しい香りで心を慰めてくれた梅の木・・。
 思い起こせば、いつもこの梅と共に春を迎えたのであった。
 梅の花が咲き、その匂いに春を感じたのであった。
 その梅の木を残して、都を去らなければならない・・。
 道真 公はなんともやりきれない切ない気持ちになるのでした。

 今はもう おまえと別れてしまわなければならない。でも東風が吹いたなら必ず花を咲かせ、匂いおこしておくれ。どんなに遠く離れていようとも、おまえのその香りは私にまで届いて私を慰めてくれるだろうから・・。
 その気持ちを詠んだのが、前述の歌です。
 

     東風(こち)吹かば  匂ひおこせよ  梅の花

          主なしとて  春を忘るな


 悲しみと失意のうちに都を離れ、九州の太宰府へと向かった道真 公。
 そして太宰府に着いたのは春まだ遠い2月の半ば。
 「ああ、あの梅の花は咲いているであろうか」
 そんなことをふと思いながら眠りにつきました。
 翌朝、道真 公は驚きます。

 朝、庭にふと目をやると、都に残してきたはずのあの梅の木が白い花をつけて立っているではありませんか。
 梅の木は道真 公を恋しく思うあまり、一夜のうちに京の都から九州の太宰府まで飛んできたのでした。
 道真 公は感激し、思わずその梅の木を抱きしめたといわれています。

 今でも道真 公を祀ってある太宰府天満宮には、その時の梅の木(の子孫)が「飛び梅」として残されています。
 そして今も2月になれば白い花をつけ、清々しい香りで春が近いことを知らせてくれているということです。

 

 いつになったら暖かくなるのか?
 春は遠いように見えても、その兆しは梅の花に、その香りにはっきりと表れています。
 「大丈夫。必ず春は来ます。」
 今は信じて安心して、春の来るを楽しみにして、春が来たらあんな所にも行こう、こんな所にも行こうと楽しい想像をしながら春を「待つ」ことにしましょう。 



                      (2009年2月27日の記事より)
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2017年02月06日

子育てパネルトーク「いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず」


 2月5日(日)は午後2時から加古川ウエルネスパークで初めての「参加型子育てパネルトーク」を開催しました。
 26名の方が参加してくださいました。

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 今回の子育てパネルトークは参加してくださった皆さんの悩みや質問を受けて、4人のパネラーと参加者が双方向でやりとりしながら答えを見つけていくといった形式で進めていきました。

 パネラーは僕の他には、ほるぷ絵本館の代表である星野由香さんとかわい音楽村を主宰されている河合ご夫妻です。

 和久洋三のわくわく創造アトリエ・加古川プレイルーム「ほるぷ絵本館」

 かわい音楽村

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 最初に河合夫妻によるチェロの演奏があり、豊かな穏やかな気持ちになってパネルトークがスタートしました。

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 最初はおばあちゃんからの質問でした。
 しっかり者で甘え下手なお姉ちゃんと、甘え上手な弟くんをお持ちのお母さん(娘さん)がおられるそうで、ついついお姉ちゃんはほったらかしというか、甘え下手だからお母さんと衝突することも多いし、そういうのってどうなんでしょう?というお悩みがありました。

 兄弟の一番上の長女って、ついついそんなことになりがちですよね。
 損な役回りですよね〜。
 一番上のお姉ちゃんだって本当はもっと甘えたいし、いっぱい褒めて欲しいし、好きでしっかり者やってるわけじゃない。少しでもお母さんの力になろうとして、少しでもお母さんを助けようとして、精一杯自分でやれることは自分でやってるうちに自分でやれるようになって、でもちょっとはやっぱり甘えたくて、甘え上手な下の弟や妹が羨ましいような憎たらしいような。弟や妹は何でもかんでも泣いたらお母さんにかばってもらえると思っていて、泣いたらいつでも私が悪いことになって、譲らなあかんことになって、本当一番上って損やわー。
 
 そんな気持ちがあるかもしれませんね。
 だから一番上のしっかり者のお姉ちゃんには意識してスキンシップしたり、意識して甘やかしてあげることが大事なんだと思います。

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 僕は四人兄弟でしたけれど、小学校3年生のとき万博があって夏休みに連れて行ってあげられなかったからと9月のある日、学校をずる休みしてお母さんが僕一人を万博に連れて行ってくれたという思い出があります。
 それは自分の中ではとても心が温まるお母さんとの思い出です。
 親子関係って子どもが大きくなると、どんな思い出がその親子の間にあるか、それが絆を作っているように思います。
 だからいい思い出、楽しい思い出をたくさんたくさんお子さんとの間に作ってください。
 それが親子の絆になっていきます。
 
 弟や妹が保育園に行ってる間に、お姉ちゃんだけちょっと学校をずる休みして二人っきりでUSJ行ったり、美味しいもの一緒に食べに行ったり、いっぱい甘えさせてあげたらいいんちゃうかなあ。
 これは二人だけの内緒やでって。

 
 その他にもいっぱいいろんな悩みや質問が出ました。
 1時間30分の予定が、2時間15分になりました。
 とても充実した濃い時間になりました。

 パネルトークが終わった後、本のサイン販売もさせてもらったのですが
 みなさん、肩の力が抜けました。
 楽になりました。
 ととってもいい顔で帰って行かれました。
 
 とても楽しい充実したイベントになりました。

 またやりたいと思います。

 こちらに昨日の話の内容やその感想をブログで書いてくださっています。
 ぜひご覧になってください。

 http://ameblo.jp/frauyoko-monaka/entry-12244929439.html
 
 
 http://ameblo.jp/733121010/entry-12245663889.html



posted by 長谷川 at 16:44| Comment(0) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする