2016年09月04日

嬉しい手紙


 昨日は岐阜県海津市文化センターで講演会だったのですが、講演の終わりに詩をプレゼントする際、ある方からお手紙をいただきました。

 この方は2、3年前からこのブログを愛読されていて、たまたま小学校のPTA役員が参加する講演会で僕が講演することを知ってびっくりされたそうです。

 帰りの電車でそのお手紙を読ませてもらったら、僕にとって本当に嬉しい内容だったのでご本人様の承諾を得て紹介させてもらいます。


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 「息子は一人の個性ある人間であり、私とも他の子とも同じではないし、同じである必要もないのだということがわかりました。」

 そうそう。
 本当にそうですね。
 それが子どもを尊敬・尊重するということだと思います。
 そのことが本当にわかれば親が子どもに「押し付ける」ということもなくなるんじゃないかなあ。
 
 「そのことを理解してから息子の欠点だと思っていたことも見方によっては長所のように思えてきました。今はできるだけ口を出さないように、私の考えを押し付けないようにしています。」

 子どもを自分とは違う個性ある一人の尊い存在なんだと心から認められたら「そうしよう」と思えるようになりますよね。

 「最初はずいぶん意識して口を出さないようにしていましたが、今ではわりと自然にそれができるようになりました。」

 すごい。
 その調子。

 「きっと息子としてもそれがいいと思いますが、何より私自身とっても楽です。」

 楽なのが一番いいです。

 

 このお手紙を読ませていただいて大変励みにもなりましたし、勇気も元気ももらいました。
 「子育てがもっと楽になって、楽しんでもらいたい」
 そういう思いで講演をしていますので本当に嬉しいです。
 またいつでも声をかけてください。
 お手紙本当にありがとうございました。



posted by 長谷川 at 16:51| Comment(2) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月03日

岐阜県海津市文化センターでの講演会


 今日9月3日(土)は岐阜県海津市文化センターで西濃地区PTA連合会主催の講演会でした。
 テーマは「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 聞いてくださるのは西濃地区PTAの皆さま約600名です。

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 子どもを伸ばしてくれる家庭教師の先生には共通点があります。
 それは子どもとのコミュニケーションが良好だということです。
 いい家庭教師というのは、子どもが先生が来てくれるのを楽しみにしている。
 先生に勉強を教えてもらったり、おしゃべりするのが楽しい。
 指導後、子どもの顔色が明るくなる。
 そういう家庭教師の先生は間違いなく成績は上がります。

 また家庭教師をされて成績が伸びる家庭にも共通点があります。
 子どもが素直に甘えられている。甘えが出せている。
 親も子もよく笑う。
 親子の仲がいい
 そういう家庭の生徒さんはよく伸びます。

 つまり子どもは親や先生との関係が良好であればあるほど意欲的になるということです。ではどういった親子関係が子どもの自信と意欲を引き出し、子どもを幸せに伸ばすのか。

 それは「あたたかくて信頼し合える親子関係」です。

 その「あたたかくて信頼し合える親子関係」とはどのようなもので、どのようにすればそれを築いていけるのかを「親学10か条」の資料を元にお話ししていきます。

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     < 親学10か条 >

  1、 子どもの自己成長力を信頼する。
    (信じて待つ)
                  
  2、 ありのままを愛する。
    (そのままのあなたが大好き)

  3、 子どもを尊敬する。
    (もうすでにあなたは素晴らしい)

  4、 子どもを親の思い通りに育てようとしない。
    (自然にお任せする)*子どもは親の作品ではない

  5、 子どもの思い、ペース、自由を大切にする。
    (あなたはあなたのやりかたで、あなたのペースで)

  6、 家族が仲良くする。
    (許し合う、笑い合う、かたいことは言わない)

  7、子どもの話を聴く
    (関心を持つ)

  8、子どもの存在を喜ぶ。
    (生まれてくれてありがとう)

  9、 親が幸せである。
    (笑顔と感謝を持って暮らす)

  10、家をのんびりできる場所にする。
    (心が安らぐ居場所)


 
 具体的な事例や絵本などを使ってお話ししました。
 講演の中で曲「手紙 〜親愛なる子どもたちへ〜」をかけました。

 

 講演の終わりに小田和正さんの曲「たしかなこと」にのせて100種類のそれぞれ違う詩を皆さんにプレゼントしました。

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 皆さん、熱心に聞いてくださいました。
 本当にありがとうございます。
 お世話くださった役員の皆さん、ありがとうございました。
 もし今日の講演会に参加されてこのブログをご覧になられている方がおられましたら、講演の感想等コメントいただけたらとても嬉しいです。
 また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

 
 詩のプレゼントの際、ある方からお手紙をいただきました。そのお手紙の内容がとても素敵だったので、もしこのブログをご覧になられていましたら、お手紙の内容をブログに載せる承諾をコメントでいただけませんか。HRさん、よろしくお願いします。もちろん匿名にさせていただきます。
 

posted by 長谷川 at 18:00| Comment(4) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月27日

福島県会津若松市での講演会

 今日は朝4時40分に起きて6時前の電車に乗って、福島県会津若松市まで講演に行って来ました。
 テーマは「自信とやる気を引き出す!自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」
  聞いて下さるのは子育て中の保護者の方と子育て支援に携わっておられる方です。

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最初にこの詩を紹介しました。

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 子育ては待つ練習なんですね。
 急いてはことをし損じるって言うでしょ。
 人を育てるのが上手い人、スポーツのコーチや監督でも上手い人はみんな「待つ」のが上手です。
 待てない人は福をつかむのが下手です。
 「残り福」とか「残りものに福がある」て言うでしょ。
 だから幸せになりたいと思ったら「待つ」ことが出来ないとダメですね。
 幸せになるために大切なことが3つあります。
 1つは「待つ」こと。
 2つ目が「許す」こと。
 3つ目が「笑う」ことです。
 許すと笑うについては講演の最後のところでお話しします。

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次に子どもに対する言葉がけを注意・命令・禁止・叱責から、子どもの考えや気持ちを聞く「プラスの問いかけ」に変えていくことの大切さをお話ししました。

 ついつい親は子どもを心配するあまりマイナスの言葉がけをしてしまいがちですが、まずはそこを意識化する。
 そしてそこを意識してプラスの問いかけ、プラスの言葉がけに変えていく。
 そうすると親である自分自身もプラス思考に変わっていきます。
 プラス思考とは何か?
 それは自分にもプラスの問いかけをし、自分を許し、自分に優しくし、自分の気持ちを大切にする思考です。
 マイナス思考とは何か?
 自分を許さず、自分を責め、自分を脅し、自分を不安にさせる思考です。
 それはそのまま、子どもを許さず、子どもを責め、子どもを脅し、子どもを不安にさせる思考につながります。
 それは決して子どもを幸せにしません。
 今このマイナス思考を変えなければなりません。
 ではどのようにして?
 言葉を変えることによってです。
 思考は必ず言葉に表れます。
 言葉と思考は一対のもです。
 子育てには隠しようもないほど本音が出ます。
 子どもに言ってる言葉の中に自分の本音、自分の価値観、自分の思考が表れています。
 そこを変える。
 子どもにかける言葉を変えていく。
 そうするとプラス思考に変わるだけでなく子どもとの関係が変わってきます。
 そして子どもとの関係が変わってくると子どもが変わってくるのです。

 そのようにお話ししました。


そのあと資料をもとに具体例や実例をあげながら解説していきました。

    < 自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方 >
       〜 自己肯定感を育てる関わり 〜

     1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)

     2、そのままを愛する(変えようとしない)

     3、子どもの善さを見る(尊敬する)

     4、話を聴く(口を挟まず最後まで)

     5、気持ちを理解しようとする(押しつけない)

     6、信じて任す(管理者ではなく援助者になる)

     7、弱さや欠点を受け入れる(許し合う)




 そして講演の最後にこのようにお話しをしました。

 子どもたちは何も子育ての上手なお母さんに育ててもらいたいのではありません。
 賢いお母さんに育ててもらいたいのでもありません。
 あなたに育ててもらいたいんです。
 子どもたちはそのままのあなたに会いたくて、そのままのあなたに育ててもらいたくて、あなたのもとに生まれてきました。ですから、どうぞ欠点もあるがまま、そのままのあなたで育ててあげてください。
 だけど、ママには笑っていてほしい。幸せでいてほしい。
 笑うためには許すことが必要です。
 誰を?
 自分をです。
 誰にでも欠点やダメな所はあると思います。
 皆さんはそのダメな所や欠点を直すのではなく、許してください。
 そして自分の欠点を許したように子どもさんやご主人のダメな所も許してあげてください。
 そうすれば家庭に笑顔が生まれます。
 そうして許しあって、笑いあって、皆さんが幸せに子育てしていかれることを心より願っております。
 本日は誠にご静聴ありがとうございました。

 講演の終わりにキロロの「未来へ」の曲に乗せてお一人お一人それぞれ違った詩をプレゼントしました。

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 皆さん熱心に聞いてくださいました。
 本当にありがとうございました。
もし、今日の講演会の感想等ありましたらコメントいただけるととても嬉しいです。
またお会いできる日を楽しみにしています。

講演会のあと主催者様のご厚意で本のサイン販売をさせていただきました。

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40冊全部完売し、そのあと16冊追加注文いただきました。
本当に嬉しかったです。
追加注文の方、ちょっと待っててくださいね。
4、5日でお届けしますからね。


最後に主催者様の会津若松市こども家庭課の皆さまと。

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本当にお世話になりました。
心より感謝申し上げます。


ただいま帰路の途中、もうすぐ郡山駅です。
posted by 長谷川 at 18:05| Comment(9) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月24日

兵庫県高砂市幼稚園教育過程研修会での講演


 今日は午後2時から高砂市のユーアイ帆っとセンターで高砂市内の公立幼稚園、こども園、保育園の園長先生や保育士さん、幼稚園教諭の皆様(約45名)を対象に講演させていただきました。
 タイトルは「無為の子育てと自尊感情を育てる関わり」

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 みなさん、仕事とは「仕える事」と書きます。

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 みなさんに今日考えていただきたいのは
 皆さんは一体誰に仕えていられるのかという事です。
 と言いますのも自分は誰の奉仕者であるのか、
 それによって仕事の仕方が大きく変わってくるからです。

 皆さんは誰に仕えているのでしょう?

 子どもさんを預けておられる親御さんでしょうか。
 それとも直属の上司である園長先生でしょうか。
 お給料をもらっている高砂市でしょうか。
 それとも税金を納めている高砂市民全体でしょうか。

 皆さんはどうお考えになられますか?

 これは仕事をする上で最も大切で、最も自覚しておかなければならない問題です。
 つまり私たちの目が一体どこを向いているのか、
 何を最も大切にして仕事しているのか、
 がそれによって決まってきます。

 世界で初めて幼稚園を作ったのはフレーベルです。
 彼は誰ために幼稚園を作ったのでしょう。
 親のためでしょうか? いいえ。
 国のためでしょうか? いいえ。
 フレーベルは子どもたちのために幼稚園を作ったのです。
 彼は子どもの中に神の性質「神性」を見ていました。
 そしてその「神性」を引き出すために幼稚園を作ったのです。
 「神性」を引き出し、人間が人間としてさらに進化し成長する可能性を見ていたのです。
 フレーベルはこう言っております。
 
 「教育とは子どもの神性を歪めることなく引き出すことにあるので、受身的・追随的でなければならず、決して管理的・命令的・干渉的であってはならない。」

 これはモンテッソーリ教育で有名なマリア・モンテッソーリも同じことを言っています。

 「子どもは自らを成長・発達させる力を持って生まれてくる。親や教師はその要求を汲み取り、自由を保証し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない。」

 実はモンテッソーリ教育を受けた創造的な人たちが現代の世界を動かしております。
 グーグルの創設者も、アマゾンの創設者も、ウイキぺディアの創設者もみんなモンテッソーリ教育を受けていました。現在のネット社会は彼らが作りあげたと言ってもいいでしょう。イギリス王室のウイリアム王子もモンテッソーリ教育です。

 子どもたちが健全に発達し、その意欲、能力、思いやりの心を伸ばしていくために大切なことが3つあります。
 これを僕は3つの「あ」と呼んでいます。
 3つの「あ」とは、
 
 あいじょう

 あんしん

 ありのまま


 です。
 
 そしてこの中で一番基本となるもの、一番大切なものは何だと思いますか?

 それは「あんしん」です。

 子どもたちに安心を保証する、子どもたちが安心して園で過ごすことができる、これを子どもたちに保証することが最も大切です。
 そしてその上で先生からの「あいじょう」が感じられ、「ありのまま」でのびのびしていられる。
 それが最も子どもたちの健全な発達を助けます。

 そのようにお話ししました。

 「無為の子育て」について5つの提案をさせていただきました。

 「無為の子育て」から5つの提案

 1、いい子にしようとしない
  (あなたでいい、あなたがいい)

 2、いい親になろうとしない
  (あなたも私もダメでいい)

 3、自然にお任せする
  (子どもの自己成長力を信頼する)

 4、愛や喜びや幸せを受け取る
  (私の許に生まれてくれてありがとう)

 5、自分のエゴに気づく
  (「あなたのため」は自分のため)


 
 自尊感情を育てる関わりについては事例や具体例をあげて具体的にお話ししました。

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 みなさん大変熱心に聞いてくださいました。
 講演の最後にお一人お一人それぞれ違った詩をプレゼントしました。
 また皆さんにお会いできる日を楽しみにしております。
 今日の講演の感想等ありましたらコメントいただけるととても嬉しいです。

 
 
 
posted by 長谷川 at 18:46| Comment(2) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月22日

長崎県新上五島町有川鯨賓館での講演会


 8月22日(月)は長崎県五島列島の一つ、新上五島町にあります有川鯨賓館で講演会でした。
 テーマは「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」
 聞いてくださるのは新上五島町内の小中学校の先生方約120名です。
 
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 これは今から6年ほど前の話なのですが、
 ある女性の家庭教師の先生がいつものように小学校5年生の女の子のお家に指導しに行かれたんですね。
 でもその日はいくら呼び鈴を押しても返事がありません。
 たまたまドアには鍵がかかていなかったのでドアを開けて
 「こんにちは・・、こんにちは・・」
 と呼びかけるのですがやっぱり返事がありません。
 
 家の奥の土間というか、庭というか、そういうところから、カーン、カーン、カーンて金槌で釘を打つような音がしているので、また「こんにちは」と大きな声で呼びかけるとカーン、カーンて2回音がしたあと音が止んだので、もう一度大きな声で「こんにちは」呼ぶと、家の奥の土間の方から小学校5年生の女の子が出てきました。

 先生が「何してたん?」と聞くと、
 その女の子は恐い顔して「先生にはわからへんわ。」

 「何のこと?」
 「先生、人を本気で憎んだことあるか?」
 「えっ?」
 「先生にはわからへんわ。先生、いじめられたことないやろ?」

 この先生は実は中学校の時にきついいじめを受けて人間不信になって不登校になられた過去があったんですね。
 それで
 「先生かていじめられたことあるよ。
  中学ん時にいじめられてそれで学校行けんようになって・・。
  だから〇〇ちゃんの気持ちかてわかるよ。何があったん?」

 するとその小学校5年生の女の子がワーッて泣き出して、ずーっといじめられていて辛かったこと、いじめてくる子が憎くて憎くて、さっきまで人型に切った紙にその子の名前を書いて釘を打ち付けていたことを話してくれました。

 「そっかー。辛かったなー・・。
  わかるでー。先生もいじめられてたことあるから気持ちわかるでー。
  でもな、人を憎んでみても自分の心が汚くなるばっかりやで。
  なんでいじめてくる子のために自分の心を汚さなあかんの。
  先生もいじめてくる子のことを憎く思ったこともあったけど、
  そんな人のために自分の心が真っ黒に汚れるのは馬鹿らしいやん。」

 その子は泣きながら「うん、うん」てわかってくれたそうです。
 
 僕ね、この話をその先生から直接聞いた時、本当にこの先生がこの子の担当でよかったなあと思いました。

 「先生、人を本気で憎んだことあるか?」
 この問いかけは本当に重い問いかけですね。

 人を憎むことは決していいことではありません。
 むしろ悪いことです。
 でも人を憎んでしまうこともあります。
 それを良い悪いではなく「気持ちわかるでー」と共感していく。
 それは勇気のいることです。
 真っ黒な憎しみの感情の泥の中で喘いでいる子どもがいれば
 自分もその泥の中に飛び込んで一緒にもがきながら
 その泥の中から救い出してくる。
 それは自分だけ綺麗な所にいて「そこから抜け出せ」と言ってもダメなんですね。
 その泥の中に自分も入って、その子と一緒にもがき苦しみながらそこから共に這い出していく。
 これを「共苦共悲」と申します。
 共に苦しみ、共に悲しむという意味です。

 私自身も20歳くらいの時に悩みを抱えている時期がありまして、
 大阪駅で行き交う人たちの顔を見ながら「この人たちはいいな、悩みがなくって」と思っていました。
 でもある日ふと、そうじゃないと気がついたんです。

 この通行している人たちも顔には出さないけれど、
 一人一人悩みを抱えているんだ。
 悩み苦しんでいるのは自分一人ではない。
 みんな悩みを抱えつつそれでも一生懸命生きているんだ。
 僕も頑張って生きていこう。
 
 そう思うと勇気が湧いてきたことがありました。

 苦しみというのは自分一人が苦しいと思うから苦しいんですね。
 孤独だから苦しんです。
 貧乏でもね、
 みんな豊かに暮らしているのに自分とこ一軒だけ貧しいというのが辛いんです。
 周りもみんな貧乏やったら、貧乏でも全然明るく楽しくやっていけるんです。
 問題はその悩みそのものというより、そこから生まれる孤独感こそが人を苦しめ追いつめてしまうんですね。

 そのようにお話ししました。
そのあと「自尊感情や自己肯定感を育てる関わり」について具体的な事例をもとにお話ししました。

皆さん、熱心に聞いてくださいました。
講演の終わりに小田和正さんの曲「たしかなこと」にのせてお一人お一人に50種類のそれぞれ違う詩をプレゼントしました。

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講演後、主催者様のご厚意で拙著「あなたも子どももそのままでいい」のサイン販売をさせていただきました。

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山田会長はじめ新上五島町教育会の皆さまには本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
 また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

もし今日の講演会に参加されて今このブログをご覧になられている方がおられましたら、今日の講演会の感想等コメントいただけたらとても嬉しいです。





 
posted by 長谷川 at 14:22| Comment(0) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

8月・9月の講演の予定


 8月22日(月)は長崎県五島列島の一つ、新上五島町にあります有川鯨賓館で「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」と題して小中学校の先生方対象に講演させていただきます。

 8月24日(水)は兵庫県高砂市のユーアイ帆っとセンターで「無為の子育てと自尊感情を育てる関わり」と題して高砂市内の幼稚園・こども園・保育園の先生方対象に講演させていただきます。

 8月27日(土)は福島県会津若松市の生涯学習総合センターで「自信とやる気を引き出す!自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」と題して子育て中の方を対象に講演させていただきます。

 9月3日(土)は岐阜県海津市の海津市文化センターで「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」と題して岐阜県西濃地区の保護者の方約600人を対象に講演させていただきます。

 9月5日(月)、21日(水)は兵庫県たつの市はつらつセンターで「子どもを幸せに伸ばす親学講座」と題して未就園児のお子様をお持ちのお母様を対象に講演させていただきます。

 9月14日(水)は広島県尾道市立栗原中学校で「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方」と題して保護者の方を対象に講演させていただきます。

 9月16日(金)は兵庫県揖保郡太子町の斑鳩(いかるが)幼稚園で「自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」と題して幼稚園の保護者の方を対象に講演させていただきます。



 みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
 

 
posted by 長谷川 at 17:01| Comment(2) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月10日

長男にダメ出ししてしまいました


 先日、広島で働いている27歳の長男と話す機会がありました。
 長男は某化粧品メーカーに勤めています。
 直営店や販売店さんを回る営業です。
 女性ばかりの職場は色々と人間関係に気を使うことも多く、仕事や付き合いで飲む機会も頻繁にあるそうです。
 前々から気になっていたのですが、拘束時間が長い上に休みの日でも連絡の電話が入ってきたりしていて、ちょっと仕事しすぎというか、あまりにも仕事中心の生活に体を壊さないか心配していました。飲む機会も多いみたいだし・・。

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 親というものは子どもがいくつになっても心配なもので、余計な口出し、いらぬおせっかいとはわかっていてもついつい子どもにアドバイスしたくなるものです。
 それは僕も同じです。
 普段はあまり余計な口出しはしない方なのですが、その日は酔わないはずのノンアルコールビールに酔ったのか、「もっと主体的に仕事をしないと。今のお前は販売店に振り回されているぞ。そんなんじゃダメだ。」なんて口調でダメ出しを延々1時間半ほどしてしまいました。
 食事して別れたあと、かえって長男を苦しめるような結果になったのでは、と猛反省。

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 ブログでは「かまうな、任せろ」なんて書いているくせに、ちょっとした時に親のいらぬ心配から、いらぬ口出しをしてしまいました。
 ただただ、息子の体が心配なだけなのに、口をついて出る言葉は息子を否定するようなダメ出しばかりになってしまいます。否定するつもりは1ミリもないんです。
 飲む機会を減らすように言いたいだけ、体を大事にしてほしいだけ、それだけなのに口をついて出る言葉は上から目線の偉そうなダメ出しです。

 自分が伝えたいことを素直に伝えるって難しい時があるんですね。
 息子をなんとかしたいから(余計なお世話)、言葉は激しい、きついものになります。
 「お前の笑顔は愛想笑いの笑顔や。お父さんの笑顔は心からしあわせそうな笑顔や。仕事する上で大切なのは、そういう心からしあわせそうな笑顔や。それがその人の雰囲気を作るんや。そしてその雰囲気が仕事を助けてくれる。」

 なんであんな事言うたんやろ・・。気を悪くしたやろなあ。
 そんな事言いたいのと違うのに・・。

 「お前の仕事には覚悟がないねん。覚悟がないから迫力が出ないんや。リスクを背負わないから魅力も出ないし、輝きも出ない。」
 「でもお父さん、覚悟を持ったとしてもそれが結局上に迷惑かけるだけになってしまうねん。」
 そんな息子の言い分(当然の言い分)にも聞く耳を持たず、自分の考えを押し付けていました。

 否定する気はないのに、どうしてもそんな感じになってしまう。

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 親は子どものことが心配で心配でたまりません。
 親は子どもに幸せになってほしいと心から願っています。
 でも、その気持ちから子どもにいろいろと口を出し、手を出すことは、決して子どもの幸せにつながりません。
 なぜか?

 それは子どもを信頼していないからです。

 この子は何があっても大丈夫。
 自分で学び、自分で改善し、自分で幸せになっていくと信じてないから、親である自分がこれを言ってやらねばと余計な口出しをしてその親子関係を悪くしてしまいます。

 たとえ今、長男は飲む機会が多くても、自分で考え自分でセーブし、体を大切にするようになると長男自身の力を信じていたなら、あんな余計なことは言わなかったはず。
 たとえ今、長男は仕事に追われ、振り回されていたとしても、そのうち必ずコツをつかんで自分で主体的に仕事をするようになりワークライフバランスをとるようになると長男自身の力を信じていたなら、あんなダメ出しばかりは言わなかったはず。

 結局、心配し口を出すってことは「子どもを信頼していない」証拠です。

 その証拠に僕はうちの家庭教師の先生に対しては、援助はしても基本、信頼し余計な口出しはしていません。それは先生方を信頼しているからです。

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 愛しているから心配になる。
 それはその通りです。
 だからこそ愛には、信頼と尊敬が必要です。
 なぜなら愛は、そこに信頼と尊敬がなければ、たやすく独占欲や支配欲と混同してしまうからです。
 愛とは対象との一体感、相手の喜びや苦しみを我が喜び、我が苦しみと感じるからこそ、その予期される苦しみの不安から無意識に逃れようとして余計なことをしたりしてしまうのです。
 愛しているからこそ、相手と自分とは違うのだとしっかりと意識しなければなりません。
 子どもの人格を認め、信頼し、尊敬し、その上で援助をする。

 子どもへの愛はそこの自覚こそが大切なんだと痛感した出来事でした。

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 僕もまだまだこういうことがいっぱいあります。
 みなさん、安心してくださいね。
 
 
posted by 長谷川 at 14:35| Comment(4) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月20日

「無為の子育て」とは何か


 僕が提唱している「無為の子育て」。
 無為とは2500年前の中国の思想家 老子の言葉です。

 無為とは計らい心を捨て、すべてを天に任せていくということです。

 天に任すとは自分からの働きかけをやめて自然(の成り行き)に任すことです。 
 これがなかなか難しいのです。
 人間というものは欲がありますから自分の子どもに対して「こうなって欲しい」とか「ああなって欲しくない」とか、とにかく色々なことを望みます。
 そしてそのように持っていこうと色々なことを考え、手を出し、口を出してしまいます。
 親のエゴから色々やらせてみても大抵上手くいかないことが多いのですが。
 上手くいかないことで親は悩み、子どもを苦しめ、親子関係は悪くなります。

 親が導いてやらないと子ども自身の力では自然に良い方向には行かないと考える人もいるかもしれませんがそんなことはありません。教えなくても良い悪いの道徳的判断はできるようになりますし、勉強だって自分からするようになります。向上心も折れない心も親が身につけさせてやらなくても自然に身につけます。

 なぜなら子どもの中には親が何かを教えたり、身につけさせてやらなくても、自分の力で進歩・向上・成長していく力が宿っているからです。
 この力を「自己成長力」と言います。
 道徳的成長も含め自然に良い方向に向かう傾向という意味で僕は「善性」と呼んだりもします。この場合の「良い方向」とは、命が生き生きする方向という意味です。

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 この子どもの内に宿る「自己成長力」を信頼し、この力を生かして子育てすることが大切だと考えます。

 例えば親として子どもをちゃんと自立した人間に育てたいと思っているとします。
 でもどうしたらそう育てられるのかもわからないし、育てた経験のない自分がそのように育てようと思ったって出来るはずがない。
 親としても未熟だし、初心者なわけだから。
 でも、自分では無理でも「自然の叡智」がちゃんと育ててくれるんですね。
 これはあなたの中にも子どもの中にも、すべての自然すべての命の中に宿っています。
 たとえば人体というのはすごくうまく出来ている、これは「自然の叡智」の働きなんですね。
 この「自然の叡智」というのは、人間が自分の頭で「ああでもない、こうでもない」と考えているときはあまり働かない。考えるというのは自我の働きで、自我が一生懸命頑張れば頑張るほど自然の働きは弱まります。

 そこで考えるのをやめてお任せする。
 お任せするというのは、「この私にはどうすることも出来ません」という自力(自我)の放棄を意味します。
 そこで気張りが取れて、ほ〜っと力が抜けて安心する。
 お任せする心境になって、本当に心が安らいだら「自然の叡智」が自然に働き出します。
 そしてそれが一番楽で、一番幸せで、一番子どもを伸ばすことにつながります。
 なぜなら一番自然だから。

 この「自然の叡智」こそ「自己成長力」なのです。

 子育ては難しく考えなければ本当は簡単なのです。
 子どもをただ愛して、あとは自然にお任せしておけばいい。

 自然というのは本当によく出来ているのです。
 自然にしてたら勝手にうま〜く行くように出来ているのです。
 
 それを人間が「こうしたらいいやろう」といらんことを考えて、いらんことをして、自分で苦しんでいるというのが今の子育ての現実なのです。

 そうとちゃうで。
 大丈夫やで。
 あんたが気張らんでも子どもはええ子に育つで。
 気張らん方がええ子に育つんやで。
 そやから力を抜いてみ。
 お天道様にお任せしてみ。
 絶対うまいこといくから。
 ちゃんと自己成長力が子どもの中にはあるんやから。
 それを信頼して、心安らかに幸せに暮らすことが
 何よりも子どもがええ子に育つコツやで。

 ということです。


 
posted by 長谷川 at 12:22| Comment(6) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月15日

兵庫県加古川市立氷丘南幼稚園での講演会


 今日は加古川市立氷丘南幼稚園で講演会でした。
 テーマは「自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」
 聞いてくださるのは保護者の方約90名です。

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 資料をもとに具体例や実例をあげながら解説していきました。

    < 自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方 >
       〜 自己肯定感を育てる関わり 〜

     1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)

     2、そのままを愛する(変えようとしない)

     3、子どもの善さを見る(尊敬する)

     4、話を聴く(口を挟まず最後まで)

     5、気持ちを理解しようとする(押しつけない)

     6、信じて任す(管理者ではなく援助者になる)

     7、弱さや欠点を受け入れる(許し合う)



 1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)ではこんなお話をしました。

 皆さん、ドラえもんはご存知ですね。
 ドラえもんのお話の中でも名作中の名作と呼ばれるのが「のび太の結婚前夜」というお話です。
 どんなお話なのかと言いますと・・。

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 明日はついにのび太くんとしずかちゃんの結婚式。
 しずかちゃんの家では最後に家族水入らずの食事会が開かれました。
 その食事会も終わり、最後にパパにお礼のあいさつをしようとするしずかちゃん。
 でも、うまく言葉にできず、ただ「おやすみ」と告げただけで部屋を出て行ってしまいました。
 それを見ていたドラえもんは、思っていることは何でもしゃべってしまうという秘密の道具『正直電波』を取り出し、しずかちゃんに照射します。
 すると、しずかちゃんはすぐさま部屋に戻ってきて、こう言い出すのでした。
 
しずか「パパ、あたし、およめにいくのやめる!」

パパ 「ええっ!!」

しずか「あたしが行っちゃたら、パパさびしくなるでしょ」

パパ 「そりゃあ、もちろんだ」

しずか「これまで、ずぅっと甘えたりわがまま言ったり・・・、
    それなのに、あたしのほうは、パパやママになんにもしてあげられなかったわ」

パパ 「とんでもない。君はすばらしい贈り物を残していってくれるんだよ」

しずか「贈り物? あたしが?」

パパ 「そう。数え切れないほどのね。
    最初の贈り物は、君が生まれてきてくれたことだ。
    午前3時ごろだったよ。君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。
    あんなに楽しい音楽は聴いたことがない。
    病院を出たとき、かすかに東の空が白んではいたが、
    頭の上はまだ一面の星空だった。
    この広い宇宙の片すみに、ぼくの血を受け継いだ生命がいま、生まれたんだ。
    そう思うと、むやみに感動しちゃって、涙が止まらなかったよ。
    それからの毎日、
    楽しかった日、
    満ち足りた日々の思い出こそ、
    君からの最高の贈り物だったんだよ。
    少しぐらいさびしくても、想い出があたためてくれるさ。
    そんなこと気にかけなくていいんだよ」

しずか「パパ・・」

パパ 「のび太くんを選んだ君の判断は正しかったと思うよ。
    あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。
    それが人間にとって一番大事なことなんだからね。
    彼なら、間違いなく君を幸せにしてくれるとぼくは信じているよ。」


 それを透明マントを着たのび太が聞いているんです。
 しずかちゃんのパパは僕のことをそんなふうに思ってくださってたんだ・・と感謝するとともに安心して現代へと帰って来るというお話です。

 実は私、3年前初めて娘の結婚式だったんです。
 結婚式ってね、必ず小さい頃からの写真が音楽やナレーション付きでスライドショーで流れますね。
 「イベントごとが大好きでした・・」
 そんなナレーションとともに3歳の娘の誕生日の時の写真が。
 そこには満面の笑みでピースサインをしている娘と若い頃の自分や妻が写っています。
 ああ、あの時は楽しかったなあ・・
 ああ、あの時は幸せやったなあ・・
 て思い返しますと、しずかちゃんのパパが言うように
 子どもから幸せをもらってたんやなあ、
 いっぱい、いっぱい幸せをもらってたんやな、
 今までありがとう。
 て思ったら涙が溢れてまいりました。

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 親になりますとついつい子どもに何をしてやれるか、何を身につけさせてやれるかと『与える』ことばかりに目が行きがちですが、本当は子どもが持ってきてくれた愛や喜びや幸せを『受け取る』ことの方が何倍も大事なんじゃないかと思うんです。
 親はね、勘違いしてしまうんです。
 親が子どもを幸せにしてやらないとって思ってしまうんです。でも、逆なんですね。親が子どもを幸せにするんじゃないです。子どもが親にいっぱい幸せを与えてくれているんです。親は幸せをもらっている側なんですね。そしていっぱい幸せをもらったらいいんですね。
 なぜか?
 幸せな親が幸せな子どもを育てるからです。
 そうして子どもに幸せを返していったらいいんですね。
 
 自分という存在は親に喜びを与える存在なんだ。
 幸せを与える存在なんだ。
 そう思えること。
 それこそが子どもの自信の基礎となるものです。
 それこそが自己肯定感なのです。
 
 最後にキロロの「未来へ」の曲にのせてお一人お一人それぞれ違う詩をプレゼントしました。

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 今日参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
 もしこのブログをご覧になられていましたら講演会の感想等コメントくださるととても嬉しいです。

 またお会いできる日を楽しみにしています。
 
 
 
posted by 長谷川 at 13:29| Comment(4) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月14日

第42回ペアレントセミナー ありがとう <後編>


 前編から読みたい方は⇨http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/440007922.html

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 僕はこのペアレントセミナーで皆さんに何を考えてもらいたいのか。
 それは子どもの育て方や接し方じゃないんです。
 もちろんそんな話もしますよ。
 でも、僕が皆さんにここで一度ゆっくり見つめ直してほしいのは、そういうテクニックや方法論ではなくて、親のあり方であり、自分のあり方なんです。自分の子育てと言ってもいいでしょう。
 子どもをどうするのかではなくて、親である自分はどうあろうとするのか、自分はどうありたいのか、子どもとどんな親子関係を築いていきたいのか、それを皆さんに考えてもらいたいんです。

 今日はそのための教材を持って参りました。

 映画「異人たちとの夏」。1988年の作品です。

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 主人公は40歳の人気シナリオライター。
 妻子と離婚し、今はマンションで一人暮らし。
 忙しく華やかな暮らしの中にも時々空しさを感じるときがあります。
 ある日、彼は死んだはずの父親と母親に出会います。
 (彼の両親は彼が12歳のときに交通事故で亡くなっています)
 言われるままについていくと・・
 そこは30年前の東京の下町のようなところ。
 夢か現実か、
 懐かしいような幻想的な場所で
 彼は両親とあたたかく心安らぐ時間を過ごします。

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 彼はその後、頻繁に死んだ両親に会いにいきますが、
 どんどん衰弱していきます。
 彼のそんな様子を心配した恋人の忠告を聞いて彼は両親と会うのをやめることを決意します。
 そしてそれを伝えに両親のもとに行きます。
 その場面が秀逸なのです。

 最後に親子3人で浅草ですき焼きを食べようということになり、その店での会話。

 お父さんが
 「12歳で両親を亡くして、苦労して・・、
  よくやったよ、よくやった。
  今じゃ、俺たちにいくらでも肉を食えと言ってる。
  大したもんだ。」

 お母さんも
 「お前のことを大事に思ってるよ。」

 すると主人公は涙ぐんでこう言います。
 「僕なんて、ろくな仕事してこなかったし、目先の競争心だけで・・、
  いい亭主でもなかったし、いい父親でもなかった。 
  お父さんお母さんの方がどんなに立派かしれない。
  驚いたよ。
  あったかくて。
  こんな親にならなくっちゃって思った。
  僕なんて今は親孝行づらしてるけど、お父さんお母さんが生きてたら親孝行してたかどうかわからないし・・」

 沈黙ののち父親が

 「もう何にも言うな。てめえでてめえのこといじめるこたあねえ。
  自分で自分のこと大切にしなきゃ、誰が大切にしてくれんだよ。」

 母親が続けてこう言います。

 「お前をね、自慢に思っているよ。」

 父親も

 「そうとも。」

 そして、お父さんもお母さんも影が薄くなって、

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 「どうやらダメらしいや。」

 「体を大事にね。」

 主人公は「もう行っちゃうの」と、子どものように涙を流しながらこう言います。

 「ありがとう。
  どうもありがとう・・。
  ありがとうございました。」

 その言葉を聞きながら両親は消えていきます。



 その両親ていうのが、がらっパチで息子と花札をいっしょにしようと言い出すようなお世辞にも模範的な親とは言えないお父さんとお母さんなんだですけれど、人間らしくてあたたかいんですね。二人とも欠点丸出しだけれども、だからこそ生きている(本当は死んでいる)お父さん、お母さんらしくて、主人公にとってはそんな両親と暮らす時間はかけがえのない時間なのです。
 そして、息子のことはとても大切に思っていて、そして息子の善さや素晴らしさもよ〜くわかってくれているんです。だから最後の別れに際して「よくやった」「自慢に思っているよ」という言葉になったんですね。

 その言葉を聞いたとき主人公は本当の意味で自分の至らなさや傲慢さを自覚し、反省します。本当に反省する時というのは、自分のことを心から受け入れられた時なんですね。そしてそんなふうに自分を受け入れてくれる両親だからこそ感謝と敬意を感じるのです。それが最後の「ありがとうございました」という丁寧な言葉に表れています。

 僕がよく言う『無為の子育て』。
 「いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず、ありのままの自分でありのままの子どもを愛し育てていきましょう。それが一番楽で、一番幸せで、一番子供が伸びる子育てです。」というのはまさにこういうことです。


 ところで皆さん、
 お子さんに点数をつけるとしたら何点をつけますか?
 頭の中でつけてみてください。

 今、お子さんにつけた点数があなたの母親としての点数です。

 80点とか90点とか、せこい点数はつけない。
 子どもに点数をつけるときはアレがどう、コレはどうなんてチマチマしたことは考えない。
 元気やったら100点。
 子どもに100点つけた時、あなたは自分にも100点をつけられたんです。

 あなたも子どももそのままでいい。

 あなたのままで100点満点です。

  
 最後はあいのりのテーマソング「明日への扉」にのせてお一人お一人にそれぞれ違う詩をプレゼントしました。

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 ある女性にはこの詩がいきました。

    詩 「親の道 子の道」

   間違わずに育てられる親はいません
   
   間違わずに大きくなる子はいません

   それがあなたの道だったのだし

   それが子どもの道だったのです

   今 こうして

   許し合い 笑い合えるなら

   それは

   その道でよかったのです

               by はせがわみつる


 大変心に響いたと喜んで下さいました。
 
 
 今回参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
 もしこのブログをご覧になられていて感想等ありましたらコメントいただけるととても嬉しいです。
 また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

 次回ペアレントセミナーは10月の第4週か第5週の日曜日を予定しています。
 また決まりましたらこのブログで発表します。

 今回のセミナーに参加してくださった方がブログに感想を書いてくださっています。
 ぜひご覧下さい。
 こちらです⇨http://ameblo.jp/frauyoko-monaka/entry-12179207127.html

posted by 長谷川 at 14:00| Comment(0) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする