2008年06月29日

心の成長 その10

 今日は「成人後期」(50才〜)について書いていきます。

 成人中期(思旬期:40代)に起こるさまざまな問題を通して、自我(古い自分、固定観念、エゴ)の殻を破ることができたなら、「自分がどうありたいか」が見えてきます。
 50代の発達課題は「自己実現」です。それを果たすために40代には色々なことが起こるのです。

 人生は大きく3つに分けることができます。

 0〜12才の自我以前の時代
 13〜50才の自我の時代
 50才〜の脱自我の時代

 人はまず自我を獲得するべく精神的に発達します。自我とは自分で価値判断できる思考力を持った存在と考えて下さい。
 この自我が現在の科学も民主制度も作り出しました。同時に環境問題も。自我は自分と対象を分け、分析し支配しようとします。

 現代の社会は「自我の社会」です。ですから、40代、50代において自我を超えていくことは容易ではありません。引き戻そうとする力が働きます。

 50代の自己実現の「自己」と、「自我」は同じものではありません。「自己」は自我も身体も生命も含めた人間全体です。自我は脳が作り上げた自分の一部でしかありません。

 この自我を超えて自己に至る時、自分と他人や自然は決して別々のものではなく、つながっていることが実感されます。
 それまでの人生の荒波に負けないよう立ち向かう姿勢から、くるりと向きを変えて人生の波に逆らわず、波に乗れるスタンスに変わります。無理をしなくなります。だんだんと「人生の合気道の達人」のようになります。

 50代以降「成人後期」のキーワードは「創造」と「統合」です。自己実現とは自分を生み出すことであり、一つの創造です。また芸術活動にも興味がでてきます。相矛盾するものを統合できる力を持っていますので、リーダーとしても最適です。
 
 自己実現とは
 自分にも他人にも自然にもやさしい。プラス思向で自発的である。
家族や友人と一緒の時も楽しめるし、一人の時も楽しめる。感動、感謝、共感することが多い。そして、他者とのつながりの中で自分らしく生きる。

 今の心理学ではこの自己実現の段階を心の成長の頂点においています。

      
 心の成長シリーズはこれで終了です。   
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2008年06月26日

心の成長 その9

 今日は「成人中期」(40〜50才)について書いていきます。

 40才の誕生日を迎えますと「ああ、人生の約半分まできたなあ」となんとなく、しみじみした感じがあります。体力的にもはっきりと若い頃との違いを感じますし、何か折り返し地点に来たような、、ちょっと今まで歩んできた人生を振り返って、残された人生をどう生きていこうか、、そんなことを漠然と考えたりしてしまいます。

 男の人はすぐに厄年(満40〜42才)に入ります。事実この年齢付近は何故か病気や事故、リストラ等が多いと言われています。ただ、それをきっかけに今までの生き方を見直して、かえって充実した人生を歩まれる方も多く、そういった意味からも40才過ぎたあたりからは人生のターニングポイントに入っている、といえます。

 また40代は、子どもが思春期であることが多く、不登校や非行などの問題に直面したり、親の介護や親の死といった問題もあります。
これらの問題は単に努力でどうにかできるものではないので、「どうしたらいいのか?」と途方にくれることもあります。
 しかし、どうしようもなく途方にくれる経験こそ、この時期の恵みでもあります。
 そうなって初めて人は、自分のこれまでのありようを変え始めます。本当にドン詰まりにならないと、なかなか人は変わらないものです。

 「でも、どうして変わらなければならないの?」という疑問もあります。もちろん変わらなくてもかまいません。
 ただユングをはじめ、河井隼雄さん等 多くの臨床心理学者が「中年の危機」と呼んで、この時期を深く研究してきました。
 そして彼らの答えは「中年期(40代)には色々と精神的に悩むようなことがおこり、それを乗り越えた人は以前の人生より、ずっと豊かで自分らしく充実した人生を送るようになる」というものです。
 ユングはこれを個性化または「自己実現」と呼びました。

 現代では自己実現というと「夢をかなえること」という意味になってしまっていますが、本来は中年の危機を乗り越え、真に自分らしく生きるようになることなのです。

 ぼくはこの40代を「思旬期」と呼んでいます。悩み模索しながら真の自己実現に目覚めていく時期だからです。(子どもの「思春期」は悩み模索しながら自我に目覚めていく時期です。)

 子どもの思春期には「性」ということが大きなテーマとしてありますが、大人の思旬期には「死」が大きなテーマとして浮かび上がってきます。
 ぼく自身も40才で友人を亡くし、44才で父を亡くしました。
 そういう事があると「死」というものを、どうしても考えてしまいます。自分が今、死ぬとしたら何か心残りはあるだろうか、、とか。死を意識しだすと、残りの人生を充実した心豊かなもの、後悔のないものにしたい と思うようになりました。
 本当に自分がしたいことは何か、どんな自分でありたいのか、そんなことも考えるようになりました。

 でも、そんな問いは、日常の仕事に忙しく追われる中でどんどん隅に追いやられ忘れさられていきます。そんな時に、経済的な問題や健康上の問題、人間関係の問題(夫婦、嫁姑、親子 など)が持ち上がり、いやでもそれらの問題に直面せざるを得なくなります。
 そして、それらの問題の中に「本当に自分がしたいこと」や「どんな自分でありたいのか」のヒントやメッセージが隠されています。

 本当に困らなければ、人間は真剣に考えません。どうしようもない所に追い込まれて初めて、人は変わることができます。そこでやっと何が大切か気づくことがあります。
 成人中期までの発達課題はすべて「〜の獲得」でした。成人中期の発達課題は「人生の危機と問い」(今まで通りでいいのか?)です。
 もう何かを獲得するのではなく、「変わる」ことこそが課題です。
 自分が変わる時のキーワードとなるのが「許す」「放す」です。そして「捨てる」です。これらの言葉が表しているのは、古い自分からの解放です。
 自分を縛っているのは実は自分自身です。自己実現への変化をもっとも恐れているのは自分(自我)です。
 何故か?自己実現とは自我(古い自分)から解放されて、真の自分を生きることだからです。

 自我は「不安」や「心配」をネタにその人自身を支配しています。
 だからこそ「許す」「放す」「捨てる」をキーワードとして、色々な問題に対処していくことが大切です。それは自我(古い自分)を許すことであり、放すことであり、捨てることにつながります。


 次回はこの心の成長シリーズの最後「成人後期」(自己実現 50才〜)です。 
posted by 長谷川 at 14:22| Comment(0) | 心の成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月25日

心の成長 その8

 今日は「成人前期」(30〜40才)について書いていきます。
 
 青年期を過ぎ、やっと社会的にも一人前になったこの時期の課題はズバリ「責任ある大人の確立」です。
 もう20代の時のように夢ばかりを追いかけてる訳にはいかない、となによりも本人がよくわかっています。ですから、子どもがフリーターや引きこもり状態にあっても、あまり急いで責め立てるようなことは控える方がよいでしょう。子ども自身が一番悩み苦しんでいますので。
 結婚され、仕事を持っている30代の方は相当しっかりされていて、親にも説教できるくらいの自信を持ってられる方もおられます。事実、信念もあり考え方も優れている人が多いですが、少し「努力できる人、能力のある人」の論理の傾向があります。
 
 大人として恥ずかしくない自分でありたい、という気持ちが強く、子育てにも厳しくなりがちです。
 また、この年代は親から認められたい気持ちが強いのも特徴です。
そのことが、子育てが厳しくなる原因の一つでもあります。子どもを
立派に育てることで、自分の親から評価を得ようとする無意識の心理が働いてる時があるので、自分の正直な気持ちに向き合ってみる機会も必要です。
 
 この時期のキーワードは「現実」と「自分らしい」です。現実に直面し、現実に適応した30代は、20代の時のように単純に夢を追いかけられなくなった分、自分らしくありたい、という気持ちが出てきます。常識を持ちながらも個性的でありたい、そんな感じです。もちろん個人にもよりますが。

 成人前期の後半、つまり30代後半は社会人としてかなり完成しています。ただし、弱さまで含めた人間としての深みまでには至っていない場合が多いです。それに至るには次の「成人中期」(40〜50才)における人生観の転換を経験する必要があります。

 次回は「成人中期」(思旬期)について書いていきます。40代は子どもの問題や親の介護など、色々な問題がありますが、こういった問題を通して人間的に成長し、50代の真の自己実現へとつながっていきます。
posted by 長谷川 at 18:53| Comment(0) | 心の成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月22日

心の成長 その7

 思春期にやっとこさ作り上げた自分のキャラクターを、青年期においては社会でやっていけるように、もう一度「社会適合型キャラクター」に作り直さなくてはなりません。
 つまり基本となるキャラクターは思春期に作られ、それを基本としながらも社会に出てもやっていけるように、実戦型キャラクターへと磨き上げていくのが、青年期です。

 社会でやっていくためには、他者との関係が重要になってきます。またこの時期は異性との関係も出てきます。付き合ったり、結婚したりするので。
 社会でうまくやっていくとは、ずばり他人とうまくやっていくことです。自分を活かしながら。
 社会に出て、いろんな出来事に出会い、試行錯誤を重ねながら、他者との調和を学んでいきます。

 青年期のキーワードは「出会い」と「夢」です。
 青年期には人生において重要な出会いがたくさんあります。また、夢を見たり、追いかけたり、語ったりしながら、そして挫折したりしながら成長していきます。
 
 人間には2つの相反する衝動があります。一つは危険を冒してでも自分の夢を、自分を実現していこうとする衝動と、もう一つは社会や他人に合わせてできるだけ安全、安定を求める衝動です。この二つの衝動は振り子のように、一方にある時はもう一方にあこがれます。
 この衝動のつりあいを見つけることは、青年期後期の課題でもあります。


 次回は「成人前期」(30〜40才)について書いていきます。
posted by 長谷川 at 18:31| Comment(0) | 心の成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月21日

心の成長 その6

 今日は「青年期」(18〜29才)について書いていきます。

 思春期には自分を客観的に見るようになり、現実も見えてきます。「不完全な自分、不満足な自分」を抱えつつ、少しでもマシな自己イメージ(自我像)を持とうと、自分自身のキャラクターを模索します。
 そういう意味では思春期とは「キャラクター決め」の時期だとも言えます。思春期になると、自分を演じられるようになっており、自分で自分をつくるというか、演じるというか、そういうことができるようになります。
 これは自分を守る戦略である反面、自分を苦しめる原因でもあります。だから常に微調整や時にはモデルチェンジが必要です。

 そしてこのキャラクターが決まるのが大体18、9才ごろです。(キャラクターというのは性格、服装、考え方、好み、それら全部をひっくるめたその人のありようです。)
 キャラクターが決まると、精神的に落ち着いてきて、親に反抗することも少なくなります。

 ただ、うまく自分にあったキャラクターを決めれなかったりすることもあります。そうなると、引きこもったりすることもあります。(これだけが引きこもりの原因ではありません)これは、キャラクターが決まらないと不安や、対人関係での緊張が強くなるからです。しかもこれは親が決めたような借り物のキャラクターでは役に立ちません。子ども自身が自分の手で納得してキャラクターを築き上げなければなりません。

 そうして、なんとか自分のキャラクターが決まると、次はその自分をどう社会に位置づけしていくか、という青年期の課題「社会的自立の獲得」(自分と他者との調和)に入っていきます。

 きょうはここまでです。なんか思春期の話になってしまいました。本当は書かない予定だったけど、書いてしまいました。明日も書かない予定ですが、もしよろしければ覗いてみて下さい。
posted by 長谷川 at 19:17| Comment(0) | 心の成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月20日

心の成長 その5

 今日は「思春期」のつづきです。
 
 思春期になりますと、自分のことを客観的に見つめだすようになり、自分の容姿、能力などを友達と較べて劣等感を持ったり、自己嫌悪に陥ったりします。
 小学校までは身体も心も全部が一体となって生きていますので、自分を客観的に見ることができず、自分を嫌ったりできません。ちなみに自殺が始まるのは思春期以降です。

 思春期からは、自分自身をもう一人の自分の目で見ることができるようになります。それと同時に現実が見えだしてきます。それだけ精神的に成長した訳です。
 小学校の頃は本気で「野球選手になる!」と言ってた子が、中学生になると「よっぽど才能がないと無理だ。」とわかってきます。
 これは子どもにとってつらいことです。
 自分では頭がいいと思っていたけど、たいしたことない、、等に気づくことはとてもつらいことです。これからずっと、この不満足な自分と付き合っていかなくてはならない、、。
 
 どうしても友達と自分を較べてしまう、だから孤独です。自分のずるさにも気がつきます。
 この時期の子どもは「真実」に非常に敏感で、うわべだけのきれいごとを嫌います。親や教師に対しても見抜くだけの力を持っていますので、ごまかしはききません。誠実に接することが大切です。

 この頃に不登校や非行が多いのもうなづけます。それだけ子どももつらい時期で、自分の心を守るために、なにかに逃避したいと思うのは当たり前です。ですから、あまりこの時期に親が子どもを責めるような事を言うと「何もわかってくれてない」と親子関係がおかしくなることもあるので、多少の事は大目に見てやる方がいいと思います。

 子どもは「自分はどんな顔をしていて、何ができて、何ができなくて、友達からどのように思われていて、でも本当はこんな性格で、、」と自分を知り、妥協しながらも少しでもましな自我像を持とうともがいてるのが思春期です。
 思春期のキーワードは「真実」と「孤独」です。


 次回「青年期」は火曜日以降になります。ちょっと仕事が忙しくなってきて、、。でも、子育てエッセーや詩など、毎日、何かは書きたいと思っています。
posted by 長谷川 at 12:57| Comment(0) | 心の成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日

心の成長 その4

 今日は「思春期」について書いていきます。

    思春期の子どもの特徴

 1、親に対して批判的になり、親の矛盾をつくようになる。

 2、あまりしゃべらなくなる。

 3、秘密を持つようになる。

 4、自分の部屋で過ごす時間が多くなる。

 5、友人関係を大切にするようになる。

 6、自分の容姿や能力に対して敏感になる。

 7、周りの目が気になり、人に合わすことが多くなる。

 8、にぎやかな中にいても孤独感を感じる時がある。

 9、不良や常識からはみ出た人物にあこがれる。

10、目立ちたいのに、恥ずかしいといった矛盾した感情がある。


 思春期は、親からの「精神的自立の獲得」という発達課題を背負っています。
 児童期までは親や先生の言うことを素直にきいて誉められることが喜びでしたが、思春期に入ると、自分の頭で考えるようになり、自分の考えで行動したくなってきます。

 これは子どもが精神的に成長した証拠で喜ばしいことです。今までは無批判に親や先生のいうことを受け入れていましたが、子どもはもう自分の頭で、「これは正しい、これは間違っている。」と判断できる力がついてきています。もちろん、その判断は未熟ですが、その芽をつぶすことのないように接することが大切です。
 また自分で決めたがり、自分の思うように行動したがる反面、不安感も強く「親に決めてほしい、、でも、、自分で決めたい、、でも自信がない、、。」といった心境にあるので、暖かく「待つ」ようにしてあげると不安感が和らぎます。

 子どもは「親や先生のいいなりにはなりたくない」という気持ちが強くなってきますので、親や先生は高圧的な態度で言うことをきかせようとしがちですが、それよりも子どもの気持ちを尊重しながら、突き放すことなくそっと見守ってやる、そのくらいの感じがいいと思います。
 ただし、ここぞ!という時には本気で子どもとぶつかることも必要です。
 普段は子どもに任せて、多少の悪さ、欠点も大目にみながら、これだけは許せない!という時だけ本気でぶつかる、そんな感じでしょうか。

 思春期の子どもは親からしますと、生意気で言うことをきかなくなり、手が焼ける存在です。そうしますと、親の方でも子どもに対抗しがちなので、思春期の子どもの親の特徴が見られます。


    思春期の子どもの親の特徴

 1、子どもに対して高圧的になる。

 2、子どもの悪い点が目につくようになる。

 3、口うるさくなる。

 4、子どもに対して疑い深くなり、過干渉になる。

 5、親の価値観をおしつけるようになる。


 以上のようになりがちなので、その点に気をつけるといいと思います。また、18才くらいになれば反抗も治まりますので、それまでの辛抱です。この時期、やさしく見守ってやれば、その後の親子関係はとても良好なものになります。

 明日も「思春期」のつづきを書きます。 
posted by 長谷川 at 13:02| Comment(0) | 心の成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月18日

心の成長 その3

 今日は、7〜12才(児童期)について書いていきます。

 この時期の発達課題は「社会順応性の獲得」です。
 社会順応性とは、社会のルールを守り、道徳に従い行動する性質のことです。それを身につけることが児童期の大きな課題です。

 小学校に上がった子どもは、周りから認められたい、誉められたい、役に立ちたい(喜ばれたい)といった欲求が強くなります。
 これらの欲求を十分に満たしてあげることが、社会順応性を身につける上でとても大切です。
 認められることを通して、他者を認めることを学び、誉められることによって、さらに誉められるように努力し、人の役に立つことで、その喜びを知るからです。
 児童期の子どもは、優等生に憧れる気持ちが強く、不良に憧れる思春期とは対称的です。そして、その二つともが成長する上で自然なことです。
 
 また、この時期に美しい自然や芸術、歴史上の偉大な人物にふれ、世界や人間の素晴らしさを体感できた子どもは幸せです。それが人生を肯定する力、人間を肯定する力となって、その子の人生を支えてくれるからです。
 キーワードである「美」をたくさん経験できるよう、自然の中や、美術館、歴史ある建造物を一緒に見にいくのもいいですし、歴史上の偉大な人物について話してあげるのもいいでしょう。この時期の子どもは偉大な人物の話が好きです。それは「尊敬」したい気持ち、何かに憧れる気持ちが芽生えてきているからです。
 児童期の子どもは、親や教師を尊敬したがっています。多少、欠点があろうと子どもにとって自分の親は素敵な人、素晴らしい人だと思いたいのです。
 ですから、お父さんはお母さんの良い所を、お母さんはお父さんの良い所を子どもたちに伝えることは、子どもたちにとって喜びであると共に大切なことです。

 ここまでを振り返ってみると、「乳児期」「幼児期」「児童期」すべての時期において、子どもの方から必要な動きが自然に起きてくるので、それにのっかておれば自然に理想的な子育てができます。
 


 明日は「思春期」について書いていきます。
posted by 長谷川 at 12:16| Comment(0) | 心の成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月17日

心の成長 その2

 今日から、「心の成長」について詳しく述べていきます。
 
 0〜2才(乳児期) 愛情をいっぱい注いで、赤ちゃんに安心感を与える時期です。赤ちゃんの世話は大変ですが、「無条件に愛する喜び」が、それをサポートしてくれます。
 赤ちゃんはかわいらしく、日々の成長を見ることは親にとって、大きな喜びです。その喜びをもって「愛情」「安心」をモットーに自然体で育てていけば、この時期の発達課題である「基本的信頼感(世界は信じられる)」は身に付きます。

 3〜6才(幼児期) 子育てにストレスや迷いが生じてくる時期ですが、生活面でのしつけは、きつく叱ったりせず、子どもに自信を失わせないよう、やさしく根気強く接することが大切です。
 親が「待つ」ことによって、子ども自身も「待つ」ことを覚えます。この時期、親が待つことをせず、子どもを急かしてばかりいたり、しかってばかりいたりすると、子どもが思春期になった時、不登校 等で、もう一度「待つ」ことを学ばなければならなかったりします。
 (不登校の原因は様々なものがありますので、それだけが原因ではありません。)

 また「頭のいい子」や「強い子」「やさしい子」に育てよう、といったはからいをやめ、「今のままで100点満点。大好き!」とありのままを受け入れてやることが、その子の自信(自己肯定感)につながり、能力伸長や性格形成においていい影響を与えます。
 この時期の発達課題である「自己肯定感(自分は信じられる)」は親の「待つ」姿勢や「暖かく見守る」姿勢に助けられて身に付きます。コツとしては、今はややこしい時期とあきらめて、「まっ、いいか」と なにごとも気楽に受け流すことです。

 絵本の読み聞かせについては、親自身も楽しむつもりで、夢のあるお話の時間をゆったりと共有してください。絵本を読んでもらえることで、子どもは親の愛情を感じます。その時に、スキンシップをするのもいいでしょう。

 この時期、空想好きというか、夢見がちな子もいますが、あとで本好きになることが多いので心配いりません。
 子どもは、みんな おとぎ話や楽しいお話が大好きです。「お話は楽しい」「絵本を読んでもらえる時間は楽しい」という体験が、後に子どもを本好きにさせる下地をつくります。

 本が好きな子は、言葉の概念が増え、じっくりと文章を読む根気や集中力が養われるため、中学校以降、学習面で伸びる子が多いです。


 明日は「児童期」について書いていきます。 
posted by 長谷川 at 11:59| Comment(2) | 心の成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月16日

心の成長 その1

 今日から新しく、親学講座「心の成長」を始めたいと思います。
 まずは、この表を見て下さい。

 
  年齢       発達課題        キーワード

 0〜2才    基本的信頼感の獲得   「愛する」「安心」
(乳児期)   (世界は信じられる)

 3〜6才    自己肯定感の獲得    「待つ」「見守る」
(幼児期)   (自分は信じられる)

 7〜12才   社会適応性の獲得    「尊敬」「美」
(児童期)   (認められたい、ほめられたい) 

 13〜17才  精神的自立の獲得    「真実」「孤独」
(思春期)   (自我の目ざめ)

 18〜29才  社会的自立の獲得    「出会い」「夢」
(青年期)   (自分と他者との調和)

 30〜40才  社会適格性の獲得    「現実」「私らしい」
(成人前期)  (責任ある大人の確立)
 
 40〜50才  人生の危機と問い    「死」「許す、放す」
(成人中期)  (今まで通りでいいのか?)

 50才〜    自己実現        「創造」「統合」
(成人後期)  (他者とのつながりの中で自分を生きる)


 これは人間の一生にわたる、心の発達モデルです。もちろん、みんながこのパターンにあてはまる訳ではありません。年齢によって分類していますが、これも人によって早い遅いがあります。青年期まではわりとこの通りに発達していきますが、成人期に入ると、個人差が出ます。
 
 発達課題:その時期にクリアーしておきたい課題

 キーワード:その時期を象徴的に表す言葉


 明日から、この表をもとに各時期を詳しく解説していきます。明日は「乳児期」「幼児期」を書く予定です。






posted by 長谷川 at 12:30| Comment(0) | 心の成長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする