2018年04月13日

はるや日記の『もうひとつの道』を読んで感じたこと


 今週の4月15日(日)に京都で対談する藤村ユミエさん。

 春休みの間中ずっと南インドを子どもたち3人と旅しておられました。

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 次男のtaroくんはこの春、中学校を卒業されました。
 taroくんはtaroくんらしい道を選ばれたのですが、その思いを書いた作文が素晴らしいので紹介させていただきます。
 

 (以下抜粋)


 高校には進学しません。

 高校に進学しないという結論に至ったのには、

 僕のこれまでの半生が影響していると思います。

 (略)

 僕も僕の兄弟も保育園や幼稚園、さらには小学校へも通っていませんでした。

 ホームスクーリングをしていたのです。

 毎日山で遊び、絵を描き、調べごとをし、好きなことを思いっきり楽しむ日々でした。

 この頃、僕達は、遊びや学習面においては、とても自立していました。

 時にはネパールやタイ、インドネシアなどを家族で旅し、

 幼いながら様々な世界を見ることができました。

 7歳の冬、僕達はT市のOというところの市営住宅に引っ越ししました。

 そして、N小学校に通い始めました。

 のんびりした学校生活で、

 同年代の子どもと集団行動をするということがなかった後でも、

 すぐに慣れることができました。

 (略)

 その後中学校に入って、

 生活のサイクルが学校中心になりました。

 知識を増やすことはとても楽しく、興味が持てて、

 新しい趣味が生まれることもあります。

 ですが、日本の学校の教育方法は好きではありません。

 人と人を比べ、

 決められたことだけに取り組み、

 常に次のステップを見ているからです。

 中学校では高校のため、

 高校では大学のために勉強しています。

 競争社会の日本では、

 いい学校、いい仕事に就くことが重要視されています。

 でも、いい仕事に就くことが人生でしょうか。

 ただそのために20年の時を使うのでしょうか。

 僕は立派な仕事に就く気はありません。

 だから、今は進学して勉強する必要もないと考えました。

 (略)

 今したいことはたくさんあります。

 物語の作成、音楽、絵、旅。

 幼いころのネパール、インド、先日のドイツで、

 旅の学びの多さを実感しています。

 (略)

 我が家でのんびりと農業をし、

 山を知り、川を知って、時には旅に出てたくさんの人の生き方を知る。

 そのうちに、自分の生き方も見つかるでしょう。

 そのための手段として高校大学を選ぶこともあるかもしれませんが。



 (全文は「はるや日記」の もうひとつの道 をごらんください。写真付きで母であるユミエさんの文章もあって本当に素晴らしいです。是非ごらんください。)



 次男taroくんは今、とりあえず家で米作りをしたいそうです。
 実は長男であるfutaくんも同じような思いから、中学卒業後は何も決めないでしばらくは海外を旅したりしていましたが、半年ほどして「やっぱり高校へ行く」と決めて受験勉強を始め、翌春京都の進学校に合格され、今は勉強にバンド活動に充実した高校生活を送られています。
 現在は高校3年生。
 学校の成績も優秀なようで先生にも期待されているそうです。

 なんて自由なんだ・・。

 この歳でちゃんと自分の頭で考えて、自分で決めて、自分の人生を生きようとしているその真摯な姿勢に感動します。
 この作文をブログに載せられたユミエさんはこんな風に記事を締めくくられています。



 わたしは、

 これからの次男坊が、

 そのときそのときに見える新しい景色を味わい楽しみながら、

 前に進んでいくのだということを、

 そうしていれば、未来への扉は自ずと開いていくのだということを、

 よーくわかっているので、

 彼らの選択に、何の心配もありませんよ。

 ただ、ただ、楽しみなのでありました。




 ユミエさんにとって子どもを育てるということは、何か素晴らしい可能性を秘めた花を育てるようなものではないのかなと感じます。
 だから愛情や安心や自然あふれる環境は与えるけれど、それ以外は極力手を出さない。
 子どもの邪魔をしない。
 子どもに手を加えない。
 子どもがどうなっていってくれるのか。
 それを面白がったり、楽しんだり。
 未知の可能性を持った花に
 「さあ!次は私に何を見せてくれるの?」
 そんな気持ちでお子さんたちに接しられているように感じられます。
 それは自然が季節の移ろいと共に
 いろんな美しく面白い景色を見せてくれるのを楽しむように。
 きっと彼女にとって
 自然に向き合うことも
 子どもに向き合うことも同じなのでしょう。
 どちらも
 愛する存在であり、尊敬する存在。
 そしてユミエさんにとって
 もうひとつ
 自然や子どもと同じように
 愛し、尊敬するものがあります。
 それは
 彼女自身の「いのち」です。
 自分の心の中にある「いのち」の声を
 とても大切にされています。
 だからこそ
 山奥の自然いっぱいのところに引っ越して
 そこに家を建て、
 理想の暮らしを作り、
 理想の子育てをし、
 インドにも旅をされるのだと思います。
 母親だからといって
 決して自分を枠の中にはめたりしない。
 自由に生きる。
 ユミエさんにとって「子どものために・・」我慢したりなんてことは
 意識の中にこれっぽっちもないんじゃないかな。
 全部「私がそうしたいから」。
 子どもたちが自分を生きようとしているように
 ユミエさん自身がちゃんと自分を生きていられる。
 覚悟を持って。
 
 それが僕には素晴らしく思えて仕方がないのです。

 
 
 

 

posted by 長谷川 at 16:40| Comment(0) | 「はるや日記」のユミエさん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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