2017年06月22日

兵庫県加古川市立別府町幼稚園での講演会「無為の子育て」


 今日は午前中、加古川市立別府町幼稚園で講演会がありました。
 ちょうど去年の同じ日(6月22日)にもここ別府町幼稚園で「子どもを幸せに育てる10のルール」というテーマで講演させてもらいました。
 こちらにその時の記事があります。
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/439286566.html

 今日の講演テーマは
 「無為の子育て 〜あなたのままで100点満点〜」

 聞いてくださるのは保護者の方約70名です。

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 今日は最初から資料をもとにお話ししていきました。

       無為の子育て    

   1、いい子にしようとしない
   (あなたでいい、あなたがいい)

   2、甘えを許し受け入れる
   (あなたもわたしもダメでいい)

   3、自然にお任せする
   (私には何もできません)

   4、愛や喜びや幸せを受け取る
   (私の許に生まれてくれてありがとう)

   5、自分のエゴに気づく
   (「あなたのため」は自分のため)

 無為の子育てとは「いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず、ありのままの自分でありのままの子どもを愛し育てていく。それが一番楽で、一番幸せで、一番子どもが伸びる子育てです。」


 
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 1、いい子にしようとしない
 (あなたでいい、あなたがいい)
 無為の子育てとは「いい子に、賢い子に、強い子に育てる子育て」ではありません。無為の子育てとは子どもを「幸せな子」に育てる子育てです。それはまた「幸せな親」になる子育てでもあります。
 でも、その方が自然にいい子に、賢い子に、強い子に育つんですけどね。
 
 ところで皆さん、何が子どもの幸せにつながるのでしょうか?
 実はハーバード大学で75年間にわたって卒業生268人に対して毎年、健康診断、心理テスト、聞き取り調査を行い、「人を幸せにするものは何か」という研究がなされていました。
 そして2009年、長きにわたる研究成果が発表されました。
 「何が人を幸せにするか?」
 その問いの答えは実にシンプルで誰もが納得するものでした。
 人を幸せにするもの。

 それは「あたたかな人間関係」だったのです。

 そしてそれは単に主観的な幸せ感だけでなく、この「あたたかな人間関係」を持っていると答えた人は、持っていないと答えた人よりも年収にして890万円も高かったそうです。
 つまり子どもの幸せ、子どもの社会的自立にとって最も大切なのは子どもが大きくなって周りの人々と「あたたかな人間関係」を作れるようになるということです。
 そして子どもが他の人々とそういうあたたかい人間関係を作る土台こそが「あたたかな親子関係」です。
 ですから皆さんがもし子どもさんの将来の幸せを願われるのなら、こう自分に問いかける必要があるのです。

 「どうすれば子どもとあたたかい親子関係を築けるだろうか?」

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 4、愛や喜びや幸せを受け取る
  (私の許に生まれてくれてありがとう)

 親になるとついつい、子どもに何をしてやれるか、何を身につけさせてやれるかと与えることばかりに目が行きがちですが、本当は子どもが生まれる時に持ってきてくれた愛や喜びや幸せを受け取ることの方が何倍も大切です。
 なぜか?

 幸せな親が幸せな子どもを育てるからです。

 ここで紹介したい文章があります。
 ある助産師が書かれた文章です。
 タイトルは「お母さんの宝物」。

そのお母さんは、出産予定日の前日に
胎動がないというので来院されました。
急いでエコーで調べたら、
すでに赤ちゃんの心臓は止まっていました。
(略)
普段なら私たち助産師は、
陣痛が5時間でも10時間でも、
ずっと付き合ってお母さんの腰をさすって、
「頑張りぃ。
 元気な赤ちゃんに会えるから頑張りぃ」
と励ましますが、
死産をするお母さんには
かける言葉がありません。
赤ちゃんが元気に生まれてきた時の
分娩室は賑やかですが、
死産のときは本当に静かです。
しーんとした中に、
お母さんの泣く声だけが響くんですよ。
そのお母さんは分娩室で胸に抱いた後、
「一晩抱っこして寝ていいですか」
と言いました。
明日にはお葬式をしないといけない。
せめて今晩一晩だけでも
抱っこしていたいというのです。
私たちは「いいですよ」と言って、
赤ちゃんにきれいな服を着せて、
お母さんの部屋に連れていきました。
その日の夜、看護師が様子を見に行くと、
お母さんは月明かりに照らされて
ベッドの上に座り、
子どもを抱いていました。
「大丈夫ですか」と声をかけると、
「いまね、
 この子におっぱいあげていたんですよ」
と答えました。
よく見ると、お母さんは
じわっと零れてくるお乳を指で掬って、
赤ちゃんの口元まで運んでいたのです。
死産であっても、胎盤が外れた瞬間に
ホルモンの働きでお乳が出始めます。
死産したお母さんの場合、
お乳が張らないような薬を飲ませて
止めますが、すぐには止まりません。
そのお母さんも、赤ちゃんを抱いていたら
じわっとお乳が滲んできたので、
それを飲ませようとしていたのです。
飲ませてあげたかったのでしょうね・・・
死産の子であっても、
お母さんにとって子どもは宝物なんです。
生きている子ならなおさらです。
一晩中泣きやまなかったりすると
「ああ、うるさいな」
と思うかもしれませんが、
それこそ母親にとって
最高に幸せなことなんですよ。
母親学級でこういう話をすると、
涙を流すお母さんがたくさんいます。
でも、その涙は浄化の涙で、
自分に授かった命を慈しもう
という気持ちに変わります。
「そんな辛い思いをしながら
 子どもを産む人がいるのなら
 私も頑張ろう」
「お乳を飲ませるのは幸せなことなんだな」
と前向きになって、
母性のスイッチが入るんですね。



 子どもを持てば色々と悩みも出てくるでしょう。
 でもそれらの悩みは子どもがいてくれるから生まれるんですね。
 悩みの裏側には子どもがいてくれる幸せがあります。
 悩みを通して今まではあたり前だと思っていたことが
 あたり前ではなくて有り難かったんだと気がつく。
 そうして私たち親も悩みを通して成長していってるのだと思います。
 今日皆さんに聞いていただく曲は「 You raise me up 」 という曲です。
 このタイトルは
 「あなたは私に力をくれる」
 「あなたは私に勇気をくれる」
 「あなたは私を育ててくれる」
 そういう意味です。
 この曲を私たちの子どもたちに捧げたいと思います。

 
 

 You raise me up
 Artist : Celtik Woman 和訳:はせがわみつる

When I am down and, oh, my soul, so weary
沈み込み、心が疲れているとき
When troubles come and my heart burdened be
困難があって、心が重く苦しいとき
Then I am still and wait here in the silence
そんなとき私はただ待つの、沈黙の中で
Until you come and sit awhile with me
あなたが私のそばにやってきてくれるまで

You raise me up, so I can stand on mountains
あなたは私に力をくれる、だから高い山も越えられる
You raise me up to walk on stormy seas
あなたは私に勇気をくれる、嵐の海だって渡ってみせる
I am strong when I am on your shoulders
私は強くなれるの、あなたがいてくれるなら
You raise me up to more than I can be
あなたは私に力をくれる、私がそう出来る以上に



 この曲の中のYouとは神様のことです。
 子どもって本当は神様かもしれませんね。
 子どもの笑顔であんなに幸せな気持ちになれるのは、
 それが神様の笑顔だからかもしれませんね。

  
 そのようにお話ししました。

 講演の終わりにお一人お一人にそれぞれ違う詩をプレゼントしました。

 みなさん大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございました。
 今日の講演会の感想等ありましたらコメントいただけるととても嬉しいです。
 またお会い出来る日を楽しみにしています。
 

 こんなイベントもやっていますので、もしお時間がありましたら是非いらしてください。

 第45回ペアレントセミナー「コミュニケーション能力の育てかた」
 7月9日(土)午後2時20分〜 
 場所:加古川総合庁舎1階「かこむ」講座研修室
 詳しくはこちらを
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/449908364.html
 
 
posted by 長谷川 at 16:34| Comment(0) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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