2017年03月11日

第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」 ありがとう<前編>


 今日は第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」がありました。
 約28名の方が参加してくださいました。

 DSC_0043.JPG


 まず最初にアドラーの「すべての悩みは人間関係の悩みである」についてお話ししました。
 この言葉は裏を返せば、人間関係がうまくいけば悩みもなくなり幸せでいられるということですが、どうしたら人間関係ってうまくいくんでしょう?
 
 逆から考えてみましょうか。

 どうして人間関係ってうまくいかなくなるのでしょう?
 どうして人は対立したり、言い争ったりするのでしょう?

 アドラーは「それは上下関係とその人の距離にある」と考えました。
 
 上下関係がある所には命令する者(支配する側)とそれに従う者(支配される側)が生まれ、そこに対立が生じます。
 でも、上の者が、つまり親や先生や上司が下の者に対して尊敬と感謝を持って接する場合、この関係は大変うまくいきます。
 実はどんな関係であれ、上に立つ者の接し方一つでその関係は非常に良好なものにもなれば非常に険悪なものにもなります。
 その人間関係がうまくいくかどうかのカギは実に上に立つ者が握っているのです。

 また距離が近いほどその関係は難しくなります。
 一番難しいのは夫婦関係。
 次に親子関係や嫁姑関係。
 嫁姑なんか程よい距離がないとうまくいきません。
 夫婦でもね、
 夫婦になる前、恋人同士の時は仲がいい。
 あれはまだお互いに気も使ってるし、遠慮も思いやりもあるからですね。
 それが夫婦になって距離が近くなってくると喧嘩が始まります。
 親子なんかでも近いから、親が口出しし過ぎるともめますね。
 この問題についてはまた後でお話ししますね。

 それでは資料をごらんください。


    < アドラー心理学の子育ての考え方 >

 1、親と子は対等な関係である(上下関係は対立を生む)

 2、子どもをコントロールしようと「叱らない」「褒めない」
   (褒めるのも叱るのも上の者が下の者にする行為)

 3、「どうしたらいいと思う?」という問いかけや
   「こうして欲しいんだけど」というお願いや提案
   (上からの一方的な命令や禁止ではなく)
 
 4、「ありがとう」「嬉しい」「大丈夫」など
   感謝や喜びや安心の言葉で子どもを勇気づける
   (評価ではなく感謝し、喜ぶことが自信になる)

 5、子どものありのままを受容することで子どもを
   勇気づける(他者や親の期待に応えなくていい)
   
 6、子どもの問題について必要以上に口出ししない
   (課題の分離。自由を認める。土足で介入しない)

 7、話を聴いたり、助言や援助を求めてくればそれに応える
   (管理者ではなく援助者になる)

 8、親友に接するように子どもに接する(相互尊敬、相互信頼)



 5番の「子どものありのままを受容することで子どもを勇気づける」では一つの詩を紹介しました。

     詩 「人を強くさせるもの」

     このダメな自分のまま
     愛されている
     これほど心強いことがあるだろうか

            by はせがわみつる



 6番の「子どもの問題について必要以上に口出ししない」では毒親方程式を紹介しました。
     *毒親・・・子どもを苦しめ不幸にしてしまう親のこと

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       < 毒親方程式 >

   愛情 ✖️ 心配 ✖️ 口出し = 毒親


 7番の「親友に接するように子どもに接する」

 アドラー心理学の子育てのすべてはこの言葉に集約されています。
 そこで今日はその親友のような接し方とは具体的にどんなものなのか
 この曲を聴いてイメージしてもらおうと思っています。

 そうしてキロロの「 Best Friend 」を歌詞カードとともに聴いてもらいました。

 

 「もう大丈夫、心配ない」と囁いてくれる。
 「時には急ぎすぎて 見失うこともあるよ 仕方ない」と許してくれる。
 「ずっと見守っているから」て笑顔で抱きしめてくれる。

 これこそが子どもを勇気づけるということです。


  ( 後編に続く )

 後編は明日以降に書きます。

今日の感想等ありましたらコメントいただけると嬉しいです。



 
 
posted by 長谷川 at 18:05| Comment(2) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
長谷川先生今日はありがとうございました。
私はペアレントセミナーに2年前の3月に初めて参加し今日が2回目でした。
前回も今回も感じたのは私は両親のもとで自由にのびのびと育ち家が安心できる場所だったなぁということでした。毒親方程式の口出しがほとんど0だったからでしょうか。
では自分の子どもたちはどうかというと特に上の子には
習い事をやめたいと言ったときのこと、部活のこと、高校選びのこと、進路のこと、きりがないくらい口出ししてきました。自分は自由にさせてもらっていたのに。
子どもに言われたこともあります。
あのときお母さんが言ったから・・と

私はなぜそうしたのかな。頭が悪いからかな。愛情が薄いからかな。どうしたらよかったのかな。こんなお母さんでごめんね。ここまで来てしまったけどこれからどうしたらいいのかな。もう遅いのかな。と迷うばかりでした。
まだ自分の中でまとまっていませんが今日学んだことをきっと生かせると信じています。
聴かせていただいた Best Friend も ひまわりの約束も 大好きな歌です。ありがとうございました。
Posted by 播磨町民 at 2017年03月11日 23:58
播磨町民さん

>私はなぜそうしたのかな。頭が悪いからかな。愛情が薄いからかな。

いいえ。
頭が悪いわけでも、愛情が薄い訳でもありません。
むしろその逆です。
愛情があるがゆえに口出ししてしまうというのが本当のところです。
愛情と心配が掛け合わされるとどうしても口出ししてしまいがちになりますが、それは決して子どものためになりません。
そのことをよ〜く自覚されて、これからお子さんに接していかれたら大丈夫ですよ。

決して遅いことはありません。

>今日学んだことをきっと生かせると信じています。

その通りです。そのために今までのことがあったんだと思います。
何も無駄じゃなかった。
全部必要なことだった。
そう思います。

歌、気に入って下さってありがとうございます。
僕も2曲とも大好きです。
あの2曲にしてよかったです。

コメント下さって本当にありがとうございます。
応援しています。
Posted by はせがわみつる at 2017年03月12日 00:53
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