2017年03月06日

兵庫県三木市立教育センターでの講演会「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」


 今日は午後1時から三木市立教育センターで講演してきました。
 20170306_121919.jpg

 
 三木市教育委員会さま主催で

『いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか』

 と題して保護者の方17名にお話しさせていただきました。

 DSC_0036.JPG


 先日、大阪のある小学校に講演に行った時、一人のお母さんからこんな相談を受けました。

 「小学校1年生の男の子なんですけど、私がスキンシップを取ろうとしたり、ハグしようとするととても嫌がって逃げ回るんです。どうしてなんでしょうか?そんな場合はどうしたらいいですか?」

 そうですか・・
 ふつうそのくらいの年齢ですとまだまだハグしてもらえるのは嬉しいものですけどね・・
 ところでご主人との夫婦仲はどうですか?

 「別に悪くありません」

 そうですか。では、ご自身のお父さんお母さんとの仲は?

 「母とはうまくいってますし、父とも最近はうまくいってます。」

 なるほど・・。
 ご主人ともうまくいってるし、お父さんお母さんともうまくいってる・・。
 では、ご主人のご両親とはどうですか?

 「おつきあいしていません。」

 よく聞いてみると、ご主人のご実家とは絶縁状態でこの方がお付き合いを拒絶されているとのことでした。

 そうでしたか。
 子どもさんはあなたからの接触を拒絶されているし、あなたも義理のご両親からの接触を拒絶されている。
 そっくりの構図ですね。
 あなたが子どもさんからスキンシップを拒絶されてとても寂しい思いをされて悩まれているように、ご主人のご両親も接触を断たれて寂しい思いをされ、そのことで悩まれているんじゃないでしょうか。
 それをその子が身を以て教えてくれてくれているんじゃないでしょうか。
 この二つの問題はリンクしあっていて、あなたが義理のご両親を許してあげて、また仲良くお付き合いされるようになれば、子どもさんも素直になってスキンシップを嫌がらないようになるかもしれませんね。
 そうお話しすると、その方はハッと気づかれたような顔をしておられました。

 子どもに問題が起きますと親は子どもを変えよう変えようとしますが、
 本当は自分の心のありようや物の考え方、価値観、または夫婦関係や自分の両親への思い、お姑さんとの関係、そんなものを今一度見直すことで子どもの問題が自然に解決していくことがあります。
 どうぞ、皆さん、子どもさんに何か問題が起こったときは、あせって子どもを変えようとするのではなく、自分のありようを一度静かに振り返ってみて下さい。

 DSC_0041.JPG


 昔、公共広告機構のCMでこんなのがありました。

 「命は大切だ。命を大切に。そんなこと何千何万回言われるより、『あなたが大切だ』だれかがそう言ってくれたらそれだけで生きていける。」

 本当にそうですね。
 今子どもたちにとって一番必要なメッセージとは「あなたは私にとってかけがえのない大切な大切な存在なんだよ」という心からの言葉や関わりなんだと思います。

 子どもが自分自身を大切に思う気持ち、その気持ちがあるからこそ人のことも大切に思える。
 「自分は大切な存在だ。自分はそのままで価値のあるかけがえのない存在なんだ」
 そういう自分に対する自信、信頼感のことを心理学用語で『自己肯定感』と言います。

 そこで今日は「自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」の資料をもとに皆さんと一緒に「どのようにして子どもたちにあなたがどんなに大切かを伝えていけばいいのか」を考えて参りたいと思います。

    < 自己肯定感を育てる親子関係のつくり方 >
     
     1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)

     2、そのままを愛する(変えようとしない)

     3、子どもの善さを見る(尊敬する)

     4、話を聴く(口を挟まず最後まで)

     5、気持ちを理解しようとする(押しつけない)

     6、信じて任す(管理者ではなく援助者になる)

     7、弱さや欠点を受け入れる(許し合う)



 絵本「いいこってどんなこ?」を紹介した後、幸せになれる魔法の呪文についてお話ししました。

 DSC_0040.JPG

 「私の人生の中で一番幸せで、一番幸運なことはあなたと結婚できたこと。ありがとうね、私と結婚してくれて。私、あなたと結婚してからずーっと幸せやで。ありがとう。」

 実はこの通り呪文をご主人に唱えられた方がおられましてね、
 その方が僕のブログにコメントくださってね、
 こう書かれてありました。

 「この言葉を唱えて一番変わったのは私の心でした。主人への感謝の思いや許す思いが湧いてきました。」

 そうなんですね。
 この魔法の呪文は、自分の頑な心を柔らかくし、感謝や許す気持ちを蘇らせてくれる呪文なんですね。
 
 幸せはなるものではなくて気づくもの。
 
 大切なのはこれから幸せになろうと努力することではなくて、今すでに幸せであったと気づくことなんだと思います。


 そして講演の最後にこのようにお話しをしました。


 子どもたちは何も子育ての上手なお母さんに育ててもらいたいのではありません。
 賢いお母さんに育ててもらいたいのでもありません。
 あなたに育ててもらいたいんです。
 子どもたちはそのままのあなたに会いたくて、そのままのあなたに育ててもらいたくて、あなたのもとに生まれてきました。ですから、どうぞ欠点もあるがまま、そのままのあなたで育ててあげてください。

 だけど、ママには笑っていてほしい。幸せでいてほしい。
 笑うためには許すことが必要です。
 誰を?
 自分をです。
 誰にでも欠点やダメな所はあると思います。
 皆さんはそのダメな所や欠点を直すのではなく、許してください。
 そして自分の欠点を許したように子どもさんやご主人のダメな所も許してあげてください。
 そうすれば家庭に笑顔が生まれます。
 そうして許しあって、笑いあって、皆さんが幸せに子育てしていかれることを心より願っております。
 本日は誠にご静聴ありがとうございました。



 講演の終わりにキロロの「未来へ」の曲に乗せてお一人お一人それぞれ違った詩をプレゼントしました。



 そのあと質疑応答があったのですが、非常に中身の濃い時間になりました。
 その時間だけでは足らなかったので講演会が終わったあとも何人かの方のお話を聞き、アドバイスさせていただきました。(自閉症や発達障害傾向にまつわるお悩み、質問に対してどう答えしたのか、後日ブログに書かせていただきます。この問題については皆さん深くお悩みで、微力ではありますが少しでもお力になれればと考えています。)


 主催者様のご厚意で講演後、拙著「あなたも子どももそのままでいい」(500円)のサイン販売もさせていただきました。お陰さまで全て完売しました。ありがとうございました。

 今日参加してくださった皆様、熱心に聞いてくださってありがとうございました。
 少人数だったので皆さんお一人お一人のお悩みにもしっかりお答えすることもできましたし、講演後にも親しくお話しできました。本当に中身の濃い充実した時間を過ごさせていただきました。もし今このブログをご覧であれば感想等コメントいただけたらとても嬉しいです。
 また皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています。

 最後になりましたが主催の三木市教育委員会子育て支援課の担当者さま、本当にお世話になりました。
 皆さんのお悩みにお答えしている間もお待ちいただきありがとうございました。感謝しております。
 

 
 今週の土曜日、3月11日(土)午後2時20分から加古川総合庁舎1階 東播磨生活創造センター「かこむ」で第44回ペアレントセミナー「アドラー心理学の子育てについて考える」(参加費1000円)があります。もしご都合がよろしければおいでください。お待ちしています。

 詳しくはこちらを→http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/446606467.html

 
 
 
posted by 長谷川 at 18:11| Comment(0) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: