2017年02月23日

飛梅(とびうめ)伝説 〜さだまさしの歌にも「飛梅」というのがありましたね〜


 東風(こち)吹かば  匂ひおこせよ  梅の花

          主なしとて  春を忘るな



 これは学問の神様で知られる「天神さま」こと菅原道真(すがわらのみちざね)公の和歌です。
 道真 公は藤原氏との政争に破れ、都から九州の太宰府へと追いやられることになります。

 今日はいよいよ京の都を発たなければならない、その時になって何故か気にかかるのはずっと可愛がっていた庭の梅の木でした。いつも、まだ寒く、春はいつ来るのか・・、そんな時に小さな白い花を咲かせ春が近いことを教えてくれた梅の木、その清々しい香りで心を慰めてくれた梅の木・・。
 思い起こせば、いつもこの梅と共に春を迎えたのであった。
 梅の花が咲き、その匂いに春を感じたのであった。
 その梅の木を残して、都を去らなければならない・・。
 道真 公はなんともやりきれない切ない気持ちになるのでした。

 今はもう おまえと別れてしまわなければならない。でも東風が吹いたなら必ず花を咲かせ、匂いおこしておくれ。どんなに遠く離れていようとも、おまえのその香りは私にまで届いて私を慰めてくれるだろうから・・。
 その気持ちを詠んだのが、前述の歌です。
 

     東風(こち)吹かば  匂ひおこせよ  梅の花

          主なしとて  春を忘るな


 悲しみと失意のうちに都を離れ、九州の太宰府へと向かった道真 公。
 そして太宰府に着いたのは春まだ遠い2月の半ば。
 「ああ、あの梅の花は咲いているであろうか」
 そんなことをふと思いながら眠りにつきました。
 翌朝、道真 公は驚きます。

 朝、庭にふと目をやると、都に残してきたはずのあの梅の木が白い花をつけて立っているではありませんか。
 梅の木は道真 公を恋しく思うあまり、一夜のうちに京の都から九州の太宰府まで飛んできたのでした。
 道真 公は感激し、思わずその梅の木を抱きしめたといわれています。

 今でも道真 公を祀ってある太宰府天満宮には、その時の梅の木(の子孫)が「飛び梅」として残されています。
 そして今も2月になれば白い花をつけ、清々しい香りで春が近いことを知らせてくれているということです。

 

 いつになったら暖かくなるのか?
 春は遠いように見えても、その兆しは梅の花に、その香りにはっきりと表れています。
 「大丈夫。必ず春は来ます。」
 今は信じて安心して、春の来るを楽しみにして、春が来たらあんな所にも行こう、こんな所にも行こうと楽しい想像をしながら春を「待つ」ことにしましょう。 



                      (2009年2月27日の記事より)
posted by 長谷川 at 22:02| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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