2017年01月16日

兵庫県加古川市立野口南幼稚園での講演会


 今日は午前中、加古川市立野口南幼稚園で講演会がありました。
 テーマは「自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」
 聞いてくださるのは保護者の方約80名です。

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 最初にこんなお話ししました。
 
 日本には「七つまでは神のうち」という言葉があります。
 7歳までの子どもというのは人間よりも神様に近い存在だという意味です。
 そう言われてみれば子どもって時々すごいこと言う時ありますね。
 今からお話しするのはそんなすごい一言を言ったお子さんのお話しです。

 あるお母さんが3歳の子どもさんのトイレトレーニングをしておられたんですね。
 その子は大分しっかりしていて言葉もはっきりしているし、すぐにトイレも出来そうなんですけれど、なかなか思うようにはいかなかったんですね。
 それである日またその子が失敗してしまったんです。

 「なんでオシッコって言えへんの!
  上手におしゃべり出来んのに。
  その口は何のためについてるの?!」

 その子は泣きながらこう言ったんです。

 「ママ・・」

 「えっ?ママが何?」

 「ママって言うためについてるの」

 その言葉を聞いた途端、お母さんは頭が真っ白になり、涙が溢れてきたそうです。

 「そっかー・・、そっかー・・、
 ママって呼んでくれるためについてるんだ・・」

 皆さんは今そういう愛に包まれていらっしゃるんですね。
 子育てというのは子どもを育てているようで自分も育ててもらっているんですね。
 今、皆さんは子どもたちから何を教わっているのでしょう。

 それは「待つ」ことです。

 今皆さんのお手元にある詩「しあわせになるれんしゅう」。
 ちょっと読んでみます。

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 子育ては「待つ」れんしゅうなんですね。
 それが子どもを幸せにし、皆さんを幸せにします。
 「急いては事をし損じる」て言うでしょ。
 人を育てる人、スポーツのコーチや監督でも上手い人はみんな「待つ」のが上手です。
 待てない人は幸運をつかむのが下手です。
 「残り福」とか「残り物に福がある」て言うでしょ。
 だから物事を成就したり、幸せになりたいと思ったら「待つ」ことが出来ないとダメですね。


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 次に資料をもとに具体例や実例をあげながら解説していきました。

    < 自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方 >
       〜 自己肯定感を育てる関わり 〜

     1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)

     2、そのままを愛する(変えようとしない)

     3、子どもの善さを見る(尊敬する)

     4、話を聴く(口を挟まず最後まで)

     5、気持ちを理解しようとする(押しつけない)

     6、信じて任す(管理者ではなく援助者になる)

     7、弱さや欠点を受け入れる(許し合う)



 1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)ではこんなお話をしました。

 皆さん、ドラえもんはご存知ですね。
 ドラえもんのお話の中でも名作中の名作と呼ばれるのが「のび太の結婚前夜」というお話です。
 どんなお話なのかと言いますと・・。

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 明日はついにのび太くんとしずかちゃんの結婚式。
 しずかちゃんの家では最後に家族水入らずの食事会が開かれました。
 その食事会も終わり、最後にパパにお礼のあいさつをしようとするしずかちゃん。
 でも、うまく言葉にできず、ただ「おやすみ」と告げただけで部屋を出て行ってしまいました。
 それを見ていたドラえもんは、思っていることは何でもしゃべってしまうという秘密の道具『正直電波』を取り出し、しずかちゃんに照射します。
 すると、しずかちゃんはすぐさま部屋に戻ってきて、こう言い出すのでした。
 
しずか「パパ、あたし、およめにいくのやめる!」

パパ 「ええっ!!」

しずか「あたしが行っちゃたら、パパさびしくなるでしょ」

パパ 「そりゃあ、もちろんだ」

しずか「これまで、ずぅっと甘えたりわがまま言ったり・・・、
    それなのに、あたしのほうは、パパやママになんにもしてあげられなかったわ」

パパ 「とんでもない。君はすばらしい贈り物を残していってくれるんだよ」

しずか「贈り物? あたしが?」

パパ 「そう。数え切れないほどのね。
    最初の贈り物は、君が生まれてきてくれたことだ。
    午前3時ごろだったよ。君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。
    あんなに楽しい音楽は聴いたことがない。
    病院を出たとき、かすかに東の空が白んではいたが、
    頭の上はまだ一面の星空だった。
    この広い宇宙の片すみに、ぼくの血を受け継いだ生命がいま、生まれたんだ。
    そう思うと、むやみに感動しちゃって、涙が止まらなかったよ。
    それからの毎日、
    楽しかった日、
    満ち足りた日々の思い出こそ、
    君からの最高の贈り物だったんだよ。
    少しぐらいさびしくても、想い出があたためてくれるさ。
    そんなこと気にかけなくていいんだよ」

しずか「パパ・・」

パパ 「のび太くんを選んだ君の判断は正しかったと思うよ。
    あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。
    それが人間にとって一番大事なことなんだからね。
    彼なら、間違いなく君を幸せにしてくれるとぼくは信じているよ。」


 それを透明マントを着たのび太が聞いているんです。
 しずかちゃんのパパは僕のことをそんなふうに思ってくださってたんだ・・と感謝するとともに安心して現代へと帰って来るというお話です。

 実は私、昨年の12月長女の結婚式だったんです。
 結婚式ってね、必ず小さい頃からの写真が音楽やナレーション付きでスライドショーで流れますね。
 「イベントごとが大好きでした・・」
 そんなナレーションとともに3歳の娘の誕生日の時の写真が。
 そこには満面の笑みでピースサインをしている娘と若い頃の自分や妻が写っています。
 ああ、あの時は楽しかったなあ・・
 ああ、あの時は幸せやったなあ・・
 て思い返しますと、しずかちゃんのパパが言うように
 子どもから幸せをもらってたんやなあ、
 いっぱい、いっぱい幸せをもらってたんやな、
 今までありがとう。
 て思ったら涙が溢れてまいりました。

 親になりますとついつい子どもに何をしてやれるか、何を身につけさせてやれるかと『与える』ことばかりに目が行きがちですが、本当は子どもが持ってきてくれた愛や喜びや幸せを『受け取る』ことの方が何倍も大事なんじゃないかと思うんです。
 親はね、勘違いしてしまうんです。
 親が子どもを幸せにしてやらないとって思ってしまうんです。でも、逆なんですね。親が子どもを幸せにするんじゃないです。子どもが親にいっぱい幸せを与えてくれているんです。親は幸せをもらっている側なんですね。そしていっぱい幸せをもらったらいいんですね。
 なぜか?
 幸せな親が幸せな子どもを育てるからです。
 そうして子どもに幸せを返していったらいいんですね。
 
 自分という存在は親に喜びを与える存在なんだ。
 幸せを与える存在なんだ。
 そう思えること。
 それこそが子どもの自信の基礎となるものです。
 それこそが自己肯定感なのです。
 
 最後にキロロの「未来へ」の曲にのせてお一人お一人それぞれ違う詩をプレゼントしました。

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 今日参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
 もしこのブログをご覧になられていましたら講演会の感想等コメントくださるととても嬉しいです。
 またお会いできる日を楽しみにしています。


 追記:こんなイベントもやっていますので、もしお時間がありましたら是非いらしてください。

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posted by 長谷川 at 16:40| Comment(0) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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