2016年11月16日

兵庫県加古川市立加古川幼稚園での講演会


 今日は午前中、加古川市立加古川幼稚園で講演会でした。
 聞いてくださるのは保護者の方約110名です。
 演題は「無為の子育て 〜あなたのままで100点満点〜」

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 先日、別の幼稚園で講演させていただいた時にこんな質問がありました。

 「うちの子、メンタルが弱いんですけど、どうしたらメンタルが強くなりますか?」

 それでこうお答えしたんです。

 「メンタルを強くさせなきゃなんて思わずに、その子のそのままを愛してあげてください。それがその子のメンタルを強くする方法です。」

 みんなね、賢い子に育てようとして、ちゃんと勉強の習慣がついた子にしようとして、勉強嫌いな子を作ってしまうんです。

 子どもはね、初めから勉強が嫌いなわけではありません。
 机に縛り付けられて、自由を奪われて、強制されて無理やりやらされることが嫌いなんです。
 それが勉強であれば勉強が嫌いになります。
 子どもに勉強を好きにさせるのは難しいですが、嫌いにさせるのは簡単です。
 嫌がっているのを無理やりやらせて「ダメだ、ダメだ」と叱りつけてばかりいれば、どんな子でも勉強が大嫌いになります。

 逆なんですね。
 その子のそのままを愛してあげることこそがメンタルが強い子に、自分から勉強する子に育てるコツなんです。

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 『無為』という言葉は2500年前の中国の思想家、老子という人の言葉です。
 無為とは「ああしたらいいやろ、こうしたらいいやろ」とはからわないこと。
 自然に任すことです。

 無為の反対が「作為」。
 こうしたらうまくいくやろうと色々とやることです。
 だから無為の子育てとは、そういう「はからい心」を捨てるということです。

 無為の子育てとは
 「いい親になろうとせず、いい子に育てようとせず、ありのままの自分でありのままの子どもを愛し育てていく。それが一番楽で、一番幸せで、一番子どもが伸びる子育てです。」
 というものです。

 そしてそれの反対が「作為の子育て」、別名「エゴの子育て」です。

 エゴの子育てとは、
 「いい親であろうと子どもに厳しく接し、いい子に育てようと子どもを管理、コントロールしようとし、自分のことはさておき子どもにだけは正しいことを言い、もっともっと子どもに求め、自分もしんどい子どももしんどい、自分も不満子どもも不満、親が頑張ってる割には子どもがちっとも伸びないというのがエゴの子育てです。」
 というものです。

 まさにうちがそれ!
 という人が8割くらいおられるんじゃないでしょうか。

 仕事や勉強、スポーツで大事はのは「努力」です。
 でも子育てに大事なのは努力ではないんです。
 子育てに大事なのは、愛であり、喜びであり、感謝です。
 
 この世の中には努力でうまくいくものと努力ではうまくいかないものがあります。

 <努力でうまくいくもの>
 仕事、勉強、スポーツ

 <努力じゃないもの>
 恋愛、友人、子育て

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 日本人は何でもかんでも努力、努力て言い過ぎなんです。
 何でも努力で解決すると思ったら大間違いです。
 不登校なんて親がいくら努力したって解決しませんよ。
 学校に行かそう、行かそうと努力すればするほど悪化するのが不登校です。

 子育ては努力でうまくいくものではありません。
 それは誰かと比べて競争するものでもなければ、何かを達成したり、何かに成功したりするものではないからです。

 子育ては、愛する、喜ぶ、感謝するで上手くいくんですね。
 努力はいりません。
 子どもの学習意欲も思いやりの心も努力する心も向上心も、それらの心を育てるのはありのままの子どもを愛する心であり、そのままの子どもを喜ぶ心であり、そのままの子どもに感謝する心だからです。


 そうお話した後、「無為の子育て」の資料をもとに具体的に実例を挙げながら解説していきました。


       無為の子育て    

    1、いい子にしようとしない
    (あなたでいい、あなたがいい)

    2、甘えを許し受け入れる
    (あなたもわたしもダメでいい)

    3、自然にお任せする
    (私には何もできません)

    4、愛や喜びや幸せを受け取る
    (私の許に生まれてくれてありがとう)

    5、自分のエゴに気づく
    (「あなたのため」は自分のため)



 講演の終わりにキロロの「未来へ」の曲にのせて112種類のお一人お一人それぞれ違った詩をプレゼントしました。

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 講演後、園長先生のご好意で拙著「あなたも子どももそのままでいい」(500税込)のサイン販売をさせていただきました。

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 みなさん、大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございました。
 もし今日講演会に参加されてこのブログをご覧になられている方がございましたら、感想などコメントいただけるととても嬉しいです。
 またお会いできる日を楽しみにしています。


posted by 長谷川 at 16:52| Comment(4) | 講演・セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
講演ありがとうございました。コメントが遅くなり、失礼いたしました。

私の母は、いつも自分のことばかりで私の子育てを全然手伝ってくれません。
母なのに何故助けてくれないのかと、母を許すことがなかなかできません。

娘は可愛いし、そのまんまが大好きです。
でも私一人では心が疲れてしまうときがあります。今まで母の前ではいい子を演じ、我慢し続けてきたのですが、もう疲れてしまいました。

でも先生の話を聞いて母を許せば、自分にも優しくできる気がしています。
母を許すにはどうすればいいのでしょうか?
母には期待しなければいいのでしょうか?
Posted by さき at 2016年12月02日 21:21
さきさん

コメントありがとうございます。

>今まで母の前ではいい子を演じ、我慢し続けてきたのですが、もう疲れてしまいました。

もういい子を演じることも我慢することもしなくていいですよ。
疲れちゃうもんね。
自分じゃないことは疲れるよね。

無理して許さなくていいですよ。

お母さんを許さなくても、あなたは幸せになれますし、子育ても上手くいきます。

要はそこに対するとらわれから自由になることが大切です。

もうお母さんはお母さんのままでいいや。
私も私のままでいいや。
そう思えたら楽になりますよ。

お母さんのことはそういう人だと完璧に諦めてみるというのはどうでしょう。
諦めると意外といいところが見えてきたり、色々してもらえたり、してもらってたと感謝できたりするもんです。
Posted by はせがわみつる at 2016年12月02日 23:54
長谷川先生
早速ご回答をいただき、ありがとうございました。

良い子でいなくてもいいと言われ、心がふっと軽くなり、子育てを明るくがんばれそうです。母を許さなければ子育ても失敗するような気がしていて不安でした。
執着をしないということが大切なんですね。

“母を許さなくても、幸せになれますし、子育ても上手くいく”という言葉、しばらく心のお守りにさせてください。

また近くで、講演がありましたらぜひ参加させてください。
Posted by さき at 2016年12月03日 17:12
さきさん

よかったです。

来年3月11日(土)午後2時20分から加古川総合庁舎1階「かこむ」で第44回ペアレントセミナーをします。こじんまりとしたミニ講演会です。参加費は1,000円です。
もしよかったらいらして下さい。
テーマは来年またこのブログで発表します。

Posted by はせがわみつる at 2016年12月03日 20:04
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