2016年08月10日

長男にダメ出ししてしまいました


 先日、広島で働いている27歳の長男と話す機会がありました。
 長男は某化粧品メーカーに勤めています。
 直営店や販売店さんを回る営業です。
 女性ばかりの職場は色々と人間関係に気を使うことも多く、仕事や付き合いで飲む機会も頻繁にあるそうです。
 前々から気になっていたのですが、拘束時間が長い上に休みの日でも連絡の電話が入ってきたりしていて、ちょっと仕事しすぎというか、あまりにも仕事中心の生活に体を壊さないか心配していました。飲む機会も多いみたいだし・・。

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 親というものは子どもがいくつになっても心配なもので、余計な口出し、いらぬおせっかいとはわかっていてもついつい子どもにアドバイスしたくなるものです。
 それは僕も同じです。
 普段はあまり余計な口出しはしない方なのですが、その日は酔わないはずのノンアルコールビールに酔ったのか、「もっと主体的に仕事をしないと。今のお前は販売店に振り回されているぞ。そんなんじゃダメだ。」なんて口調でダメ出しを延々1時間半ほどしてしまいました。
 食事して別れたあと、かえって長男を苦しめるような結果になったのでは、と猛反省。

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 ブログでは「かまうな、任せろ」なんて書いているくせに、ちょっとした時に親のいらぬ心配から、いらぬ口出しをしてしまいました。
 ただただ、息子の体が心配なだけなのに、口をついて出る言葉は息子を否定するようなダメ出しばかりになってしまいます。否定するつもりは1ミリもないんです。
 飲む機会を減らすように言いたいだけ、体を大事にしてほしいだけ、それだけなのに口をついて出る言葉は上から目線の偉そうなダメ出しです。

 自分が伝えたいことを素直に伝えるって難しい時があるんですね。
 息子をなんとかしたいから(余計なお世話)、言葉は激しい、きついものになります。
 「お前の笑顔は愛想笑いの笑顔や。お父さんの笑顔は心からしあわせそうな笑顔や。仕事する上で大切なのは、そういう心からしあわせそうな笑顔や。それがその人の雰囲気を作るんや。そしてその雰囲気が仕事を助けてくれる。」

 なんであんな事言うたんやろ・・。気を悪くしたやろなあ。
 そんな事言いたいのと違うのに・・。

 「お前の仕事には覚悟がないねん。覚悟がないから迫力が出ないんや。リスクを背負わないから魅力も出ないし、輝きも出ない。」
 「でもお父さん、覚悟を持ったとしてもそれが結局上に迷惑かけるだけになってしまうねん。」
 そんな息子の言い分(当然の言い分)にも聞く耳を持たず、自分の考えを押し付けていました。

 否定する気はないのに、どうしてもそんな感じになってしまう。

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 親は子どものことが心配で心配でたまりません。
 親は子どもに幸せになってほしいと心から願っています。
 でも、その気持ちから子どもにいろいろと口を出し、手を出すことは、決して子どもの幸せにつながりません。
 なぜか?

 それは子どもを信頼していないからです。

 この子は何があっても大丈夫。
 自分で学び、自分で改善し、自分で幸せになっていくと信じてないから、親である自分がこれを言ってやらねばと余計な口出しをしてその親子関係を悪くしてしまいます。

 たとえ今、長男は飲む機会が多くても、自分で考え自分でセーブし、体を大切にするようになると長男自身の力を信じていたなら、あんな余計なことは言わなかったはず。
 たとえ今、長男は仕事に追われ、振り回されていたとしても、そのうち必ずコツをつかんで自分で主体的に仕事をするようになりワークライフバランスをとるようになると長男自身の力を信じていたなら、あんなダメ出しばかりは言わなかったはず。

 結局、心配し口を出すってことは「子どもを信頼していない」証拠です。

 その証拠に僕はうちの家庭教師の先生に対しては、援助はしても基本、信頼し余計な口出しはしていません。それは先生方を信頼しているからです。

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 愛しているから心配になる。
 それはその通りです。
 だからこそ愛には、信頼と尊敬が必要です。
 なぜなら愛は、そこに信頼と尊敬がなければ、たやすく独占欲や支配欲と混同してしまうからです。
 愛とは対象との一体感、相手の喜びや苦しみを我が喜び、我が苦しみと感じるからこそ、その予期される苦しみの不安から無意識に逃れようとして余計なことをしたりしてしまうのです。
 愛しているからこそ、相手と自分とは違うのだとしっかりと意識しなければなりません。
 子どもの人格を認め、信頼し、尊敬し、その上で援助をする。

 子どもへの愛はそこの自覚こそが大切なんだと痛感した出来事でした。

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 僕もまだまだこういうことがいっぱいあります。
 みなさん、安心してくださいね。
 
 
posted by 長谷川 at 14:35| Comment(4) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先生の一ファンとして思わずコメントしてしまいますが、先生の「仕事中の笑顔」の話は勤め人としてハッとさせられる言葉でしたし、ダメ出し部分も多いかも知れないけど、きっと息子さんには先生の心配が伝わったはずですし、息子さんなりの気付きがあったのではないかと思います!偉そうなコメントしてすみませんでした。
Posted by あきやま at 2016年08月13日 13:13
あきやまさん

コメントありがとうございます。
僕も今回のことで色々と気づきがありました。
自分の気持ちや本音、
そういう意味では良かったのかもしれません。

信頼と尊敬、
言葉にするのは簡単ですが実行となるとなかなかです。
我が子にも生徒にも。
そこを自覚しながら信頼し、尊敬していきたいと思います。
Posted by はせがわみつる at 2016年08月13日 17:04
本当に、先生の言葉は確信を突いていますね☆自分が主体か相手が主体か。ついつい人は自分を主体にしてしまいます。相手の主体性を尊重したときにこそ、相手はこちらの気持ちを受け入れてくれるんですね☆
Posted by 北九州のヒロ at 2016年08月19日 13:26
北九州のヒロさん

>ついつい人は自分を主体にしてしまいます。相手の主体性を尊重したときにこそ、相手はこちらの気持ちを受け入れてくれるんですね☆

本当にその通りですね。

相手の主体性の尊重。
家族関係においてそれが最も大切で、最も難しいですね。
Posted by はせがわみつる at 2016年08月19日 16:09
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